里山の幸子から子供達を連れてマヤと真一に会いに来たいと連絡があった。


「こんにちはー」


「りゅういち、7歳です!」

「れいじ、6さいです!」

「さくらちゃん、さんしゃーい」


「マヤちゃんと赤ちゃんに会いにきましたー!」

3人の可愛い声が速水の屋敷に響く。


玄関前には使用人がずらりと並び、

口元に笑みを浮かべて歓迎した。


玄関に真一を抱いた真澄が現れ

「よく来てくれたね、疲れていませんか?

さあ、どうぞ」


廊下を真澄が案内する。


子供達は、真澄に抱かれた真一の足をさすったりしながら真澄の周りをぐるぐる回った。


「危ないから!ほら!ちょっと、あんた達!お行儀よくしなさいよ、こら、、ちょっと!」

幸子は、子供達が脱ぎ散らかす服やリュックを拾い、使用人達をチラチラ見て恐縮しながら真澄の後に続いた。


書斎のベビーサークルに入れられた真一は、子供達に興味深々。

子供達にかかれば、あっと言うまにあたりは散らかり、ジュースとケーキが運ばれると賑やかな渦が場所を変えた。


「豆台風がここにもいるな」真澄が笑いながらいいう。


マヤは、カテーテルをつけているものの

機械に繋がれているわけではないため

真澄は、天気の良い日にはマヤを洋服に着替えさせ、庭で過ごす事があった。


今日もマヤは真澄が選んだベビーイエローのワンピースを着ている。


「庭に出るか」

そう真澄がいうと、使用人が子供達の靴を用意した。


マヤを真澄が横抱きにし、幸子が真一を抱いて庭へ出ると

さくらが「マヤちゃん、おひめさまみたーーーい」と横から覗き込む。


「マヤはこの東屋が好きでね」

洋風の東屋にはソファーが置かれている。


「おじちゃん?

マヤちゃん、あっちの木の下がいいって言ってるよ」

少し驚いた顔の真澄が目を細めまぶそうにその場所を見る。

そして、近くにいた使用人に「何か日除けになるものと、クッションを頼む」っと

木の下の芝生に向かった。


子供達は縦横無尽に走り回り、その木の下へマヤを座らせる。