長男を出産した時
大量出血に見舞われた。
意識が遠のく中
私は臨死体験としか
呼べない状態を経験した。
寝かされているはずの自分の体。
そこで行われている処置。
そのすべてを
私は上から眺めていた。
「耳から入った情報を、脳が映像化しただけ」
看護師の友人はそう言った。
確かに、医療用語を聞けば
それを脳内で
再現することはできる。
ペアン、電メ、クーパー、3ゼロ
全部何のことがわかるし
イメージもできる。
けれど、あの日私が触れたのは
情報の再現なんていう
薄っぺらなものじゃなかった。
よく死の間際に、三途の川や
美しいお花畑を見たという話を聞く![]()
けれど、私にはそんなものは
何も見えなかった。
ただ真っ暗で、それなのに
これまで生きてきた中で
一番といえるほど
深く安心できる場所。
そこは、個人としての
感覚すら必要のない
すべてが溶け合っている場所だった。
遠くに光が見え始めたところで
私は意識を引き戻された。
そのとき、理屈ではなく
体感として気づいたことがある。
よくわからないけど
私たちは、時間も空間も超えて
ひとつなんだってこと。
この頃は
スピリチュアルとか
知らなかったから
それが何なのかは
わからなかった。
初めての育児に追われて
そんなことを考える暇もなかった。
けど、改めて振り返って
確信したことがある。
私たちの存在を例えるなら
広大な海からすくい上げられた
1滴の水だ。
本来は大きな海の
一部だったものが
生まれる瞬間に肉体という
頑丈な透明のカプセルに
閉じ込められる。
カプセルの中にいる間
私たちは初めて
私っていう輪郭を持つ。
カプセルはガチャガチャのような
穴が空いてるもので
そこは、元の海と繋がってる。
けど、カプセル感が強くて![]()
自分は独立してる感覚。
だから、隣の1滴と
自分を比べて
一喜一憂したり
混ざり合いたいのに
届かないもどかしさを
感じたりする。
分離しているからこそ
孤独を感じるけど
同時に誰かを
愛おしいとも思う![]()
このカプセルこそが
私たちがこの世で
個人としてのドラマを
体験するためのものなのだ。
よく語られる
過去世の記憶についても
面白い真実が見えてくる。
魂が個別ではないのなら
それは自分の魂が
かつて経験したことじゃない。
死を迎えてカプセルが外れたとき
中の1滴は瞬時に海へと還る。
その瞬間、その1滴が人生で経験した
すべての感情や景色は
海全体の共有データとなる。
つまり、過去世の記憶を
思い出す行為は
自分の過去を
辿っているんじゃはない。
海という巨大なフォルダから
かつて誰かが経験した
ある1滴だった時の記録を
たまたま
ダウンロードしているに過ぎない。
同じ1滴には戻れない
けれどすべてになる。
一度海に放たれた滴を
再び同じ形で
すくい出すことは不可能だ。
1滴が海に戻れば
もう元の1滴としては
存在できない。
その意味では
今の私という個性は
一度きりのものだ。
けれど、それは決して
悲しいことじゃない。
海に還った私たちは
もはや1滴の小さな視点じゃなく
海そのものになる。
すべての記憶
すべての存在と溶け合う。
形としての私は消えても
それは失われるのではなく
無限に広がるということ。
かつてハワイで
真っ白な服を着た
不思議なおばあさんが
話してくれたことがある。
その話は、この時の出来事と
一致してた。
けど、ハワイでの経験も
その時は意味が分からなかった。
その後、2007年の手術時にも
同じような経験をした。
かつて、分娩室で天井近くから
見ていた景色と
手術室で見た景色は
同じだったし
まさにこの知恵と一致していた。
同じことを言っている人がいない
妄想かもしれないと
思っていたその感覚は
実は宇宙の深い設計図に
触れていた
証拠だったのかもしれない。
今の人生で感じる孤独や焦りも
1滴としての体験があるからこそ。
あなたのカプセルの中にある
その1滴は
いつだって広大な海と
つながっている。
そしていつか還る場所は
あの真っ暗で
でもこの上なく温かい
ひとつの場所なのだ。
正解を探す必要はない。
あの感覚こそが、私の真実。
多くの人が語る
臨死体験や輪廻転生の話と
私の体験は違う。
あの日見たのは
色鮮やかなお花畑でも
三途の川でも
再会を喜ぶ
先祖の姿でもなかった。
ただ真っ暗で
すべてが溶け合っていて
言葉にならないほど
深い安らぎに満ちた場所だった。
あれは何だったのか。
今でも不思議に思うことはある。
けれど、ハワイのおばあさんの
言葉と出会い
自分の感覚と
繋ぎ合わせたとき確信した。
世間の語る物語と
違っていてもいい。
あの真っ暗な安心感こそが
カプセルの外に広がる
本当の海の姿だったのだと。
私は、あの海からやってきた1滴。
そしていつか
あの日見たあの場所へ
すべての経験を抱えて還っていく。
それさえ知っていれば
この1滴としての人生を
もう少しだけ軽やかに
面白がって生きていける気がする。
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何だか、これらの経験が
つながりそうで
ワクワクしてる。










