月刊「地域医学」2021年3月号
特集「コロナ禍のウィメンズヘルス」に寄稿させていただきました!
私のテーマは「日本の緊急避妊薬をとりまく現状と課題」です。
企画のご依頼をいただいたときは、名だたる執筆者の先生方のお名前を拝見して背筋が伸び、悩みまくりもがきまくり、7000字の原稿を書き上げました。

大変貴重な機会をくださった伊藤雄二先生、地域医療振興協会のみなさま、本当にありがとうございました!

ぜひ多くの方々にごらんいただければ幸いです。
https://www.jadecom.or.jp/library/magazine/detail.html?pageid=997

〜日本の緊急避妊薬をとりまく現状と課題〜
【POINT】
①海外では緊急避妊薬を薬局で安く買えるが、日本では高額で受診を要する

②対面診療とオンライン診療の強化だけでなくOTC化の実現が望まれる

③パターナリズムから脱却し「性と生殖に関する健康と権利(SRHR)」を尊重する
2月8日〜12日に朝日新聞夕刊で「女性とからだ」という特集があり、取材いただきました。

最近、セクシュアルリプロダクティブヘルス&ライツへの関心の高まりをひしひし感じています。
避妊、緊急避妊、中絶に関しては日本独自の課題が山積していますが、多くの方が関心を持つことで打開していけたらと思っています。

2月12日『妊娠は私が選ぶ 差別越えて』

医師は、女性の選択をジャッジする役割はない。
医療者が一方的に『指導』するのではなく、性と生殖に関する健康と権利(SRHR)の視点をもって、女性の自己決定のために情報を提供することが大切です
https://www.asahi.com/sp/articles/DA3S14798651.html






2月8日『赤ちゃんを遺棄した就活生』

日本の中絶手術は、保険がきかない自由診療で、10万〜15万円が相場だ。
手術は腟から金属製の器具を入れて子宮からかきだす『掻爬法』が行われることがあり、恐怖を感じる人もいる。
海外では安全な中絶薬が主流で、非営利サービスとして無料で提供されることもある。
日本では、避妊用ピルの認可さえ、世界から約40年遅れた。飲み忘れる心配がない子宮内避妊システムも普及していない。
遠見さんは『女性が妊娠をコントロールすることが、ないがしろにされてきた』という。

https://www.asahi.com/sp/articles/DA3S14793253.html




今年も横浜AIDS市民活動センターさんの学習会に登壇します!オンライン開催、無料です。
ぜひご参加ください✨


横浜AIDS市民活動センター
連続講座「性・エイズに関する学習会2021」

【3/20(土・祝)11:00~12:00】
タイトル:中高生の声から考える性教育と性の健康を守る医療の課題
講師:遠見才希子さん

【3/27(土)11:00~12:00】
タイトル:子どもの気持ちを聴いてください~デートDVの現状とLINE
相談から見えるコロナ禍の子どもたち~
講師:阿部真紀さん(認定NPO法人エンパワメントかながわ理事長)

参加対象:子どもや若者支援者、学生、テーマに関心のある方
定員:各50名(申込順)
参加費:無料
開催会場:視聴方法は後日申込された方にメールでご案内します。
申込方法:
2月17日(水)15:00から、当センターのHPで受付を開始します。

「アフターピル飲んだ人は次からピルでちゃんと避妊しましょう」ではなく「継続的に避妊を希望する場合はピルという選択肢がありますよ」だよね。色んな事情あるし、本人の選択なんだから勝手に決めつけるなよと、、体にしみついた無自覚パターナリズムから脱却、説教ではなく適切な情報提供を(自戒)

「アフターピルに頼らずに確実な低用量ピルを!」には違和感を感じる。アフターピルは重要なバックアップ。頼るとかいう問題ではない。ピルの選択肢はもちろん大切だけど飲み忘れ等あり確実ではない。国際的推奨はLARC(長期間作用型可逆的避妊)。長期間入れっぱなしで効果高い避妊インプラント(日本未承認)か子宮内避妊具(避妊目的で約5〜8万)。

子宮内避妊具、低用量ピルなど日頃の避妊法がもっと安く手に入りやすくなること、性教育など適切な情報提供、どんな状況でも重要なバックアップであるアフターピルには確実にアクセスできること。どれも大切だが、アフターピルへのアクセスは性教育や避妊法の普及の遅れを理由に妨げられてはならない。

現行の対面診療、オンライン診療に加えて、#緊急避妊薬を薬局で という【選択肢を増やすこと】が大切。複数の選択肢があって自分で選択できることが「自分の体のことを自分で決める」性と生殖に関する健康と権利(SRHR)につながる。産む選択も産まない選択も、とにかく【選択肢を増やすこと】