何度さすっても
何度呼んでも
祖母は目を開けてくれない。
私は椅子に座り
深い溜め息を吐いた。
一点を見つめてボォ~っとしていた。
チラッと視点を変え
時計を見ると時刻は深夜1時。
そしてまた
深い溜め息を吐いた。
と、私はハッ!とした。
立ち上がり
母に
『ちょっと仕事の方に電話してくる。まだ繋がると思うから…』
母は頷き
私は携帯を使えるエリアまで向かった。
携帯を開いて
勤め先のメモリを開くが…
携帯を打つ指が異様に震えていた。
通話ボタンを押し
コールが鳴る。
私の心臓の音がバクバク鳴っているのが
外にも聞こえそうなぐらい高鳴っていた。
『ありがとうございます。こちら、きた…『あ!お疲れ様です、魚住です…』
私は何かに焦っているように
店長が言い終わる前に名乗った。
『ぉお!魚ちゃん、どないしたんこんな時間に…』
『あの…今祖母が急変して…救急車で運ばれたんですが……』
私は…
声が凄い震えていて…
今にも流れそうなほど
目に一杯涙を溜めていた。
『それで…きょ、今日が…山場だと言われまして…明日申し訳ないですが…お休みを…』
『ほんまか…ん~まぁ解った。』
『すみません…』
『魚ちゃん、しっかりな?』
『はい…』
そして電話を切り
再び病室に戻った。
祖母は…
まだ意識がないまま
眠っていた…