YAMAHA EOS B500 B700 分解 | goodbye emonuelle blog

YAMAHAのEOS B500が好きだ。

「音が貧弱」とか「鍵盤が安っぽい」とか色々言う人はいるが、

これ一台でなんの機材もいらず、スピーカー内蔵ですぐに遊べる手軽さや

唯一無二の未来的な美しいデザイン。しかもBシリーズは海外未発売なのだ。

もっと日本人が誇っても良いキーボードだと思う。

 

1990年発売のB500。既に発売から30年が経過している故に

所々ガタが来ていたり内蔵バッテリーが消耗していたりと、なかなか

コンディションの良い個体が少なくなっているのも事実。

 

海外ではシンセのリペアも盛んで、ネットのフォーラムでも名機だけではなく

ヤマハの子供向けキーボード「ポータサウンド」や、カシオトーンなどの

チープな個体ですら修理の情報交換がされている。

しかしながら海外未発売であったEOSのBシリーズ。修理の情報は

全くと言って良いほど存在しない...

 

なので、少しでも世の中のEOSユーザーが心地よく使い続けられるように、

少しだけ情報を乗せておこうと思う。

自分が忘れないための備忘録も兼ねている。

 

まず、ヤフオクなどを見ても、B500のボリュームスイッチが壊れている個体が

とても多い。

このボリュームスイッチを外すには、なんとキーボード本体を全分解

しなければならない。

 

しかもネジで止まっている部分が多い。このスイッチを取り外すために

実に100個以上のネジを外さなければいけないのだ。

 

外す順番を覚えておかないと、組み立てる時に必ずネジが余る。

なので、分解動画を作っておくことにした。

 

 

スピーカーネットが凹んでいる個体もかなり多い。

外して、再塗装。

 

また、よくある不具合としては、鍵盤の落ち込み。

鍵盤部分のここが欠ける事で起きてしまう。

 

 

鍵盤を外すには、まずここの指でさしているところのゴムのストッパーを

外す。

その後、鍵盤を奥に押し込むようにしてやると外すことが出来る。

 

EOSのB500、B700は「LC鍵盤」という種類のものなので、

普段から何本か予備を持っているとすぐに修理が可能。

LC鍵盤を採用しているキーボードの一部を記しておく。

 

LC鍵盤採用キーボードリスト

EOS B200  B500  B700  B2000  BX

AN1x  CS1x  CS2x  CS6x  EX7

KX25  KX49  KX61

MO6  MM6  SY22  QS300  S30  S03

V2  V50  W7  他

鍵盤を組み立てる時はシリコングリスを。

 

内蔵バッテリーは「CR2032」。基盤にはんだ付けされている。

 

電池交換などした後は、音色データが飛んでいたりするので、

ファクトリープリセットをすると元に戻る。

「DEMO」、「SETUP」、「EXIT」を同時押しすると、内部チェックモードになるので

ファクトリープリセットは「SETUP」を押す。

確認画面が出るので「YES」を押す。

これで工場出荷時の状態に戻る。ユーザーデータがある人は事前に保存。