久々の産婦人科 | from dusk till dawn

久しぶりに今日は朝から産婦人科へ。


同じ道を通って行くのはつらくなるので、わざと違う道を運転していった。

でも結局近くに来れば同じ道。

やっぱり胸が苦しくなってきた。


総合病院の産婦人科なのだけれど、待ち時間が長い。


周りには産まれたばかりの赤ちゃんと、その子を抱っこする

おじいちゃんと思しき男性。

横から顔をのぞけるおばあちゃん。

看護師さんに挨拶している女のひと。この子のママかな。


必死になって見ないようにする自分。

黙々と携帯のゲームに夢中になろうとする。


でも後ろの席で、また別の赤ちゃんが泣き始めたりするとグッとくる。

私の前をお腹の大きな女の人が通ると「私も本当なら今頃は・・・」とか思ってしまう。


どうしようもないのにね。


時間が経って、月日が経って、もうちょっと強くなってると思っていたけど、全然。


幸せそうにお腹をさすっている人を見ると、やっぱり泣きそうになる。


診察室に呼ばれて、先生に生理があったかとか、体に異変はないかとか聞かれ、内診。

子宮はもう元通りになっているよ、と言われた。


私は、もうすぐ県外に引っ越すことを伝えた。


「診断書を書きましょう。次回の妊娠時にはそれを持って引越し先の病院へ行ってください。

里帰り出産を希望なら、そちらの病院に紹介状を書いてもらって、地元に帰るようにしてくださいね」


それから先生は


「今回は残念な結果になりましたが、これは仕方のないことだったんです。

あなたが悪いわけではないんですよ。自分を責めないでください。


今回の原因としてあげられるのは、ポリープと腫瘍、子宮頚管無力症。

切除したポリープが壊死していたので、たぶんこのポリープからばい菌が入って子宮の内壁が感染していた可能性があります。

次に、腫瘍が大きすぎたこと。

子宮の入り口が自覚症状もなく開いてしまったこと。

これらが原因と思われますが、前回の手術で、もうポリープも腫瘍も切除して無くなりました。

子宮の入り口が開くのは、引越し先の先生の判断にもよりますが、

子宮の入り口を縛るか縫うかで流産や死産の可能性は格段に低くなります。

次の妊娠では、必ず元気な赤ちゃんを産めますよ。

あんなに大きな腫瘍があっても、赤ちゃんはお腹の中であんなに大きく立派に成長したんです。

腫瘍がなければきちんと産まれてきます。

今回の原因はすべて取り除きました。

子宮の入り口も、次はもうどうすればいいかわかっているんですから。

私が断言します。あなたは、大丈夫。

赤ちゃんを産んでください。素敵なお母さんになってください。

だから頑張ってください。大丈夫ですから。」


私は涙が止まらなかった。


先生は静かな口調でゆっくり説明をしてくれた。

普段この先生はあまり余計なことはしゃべらない人なのに。


毎日自分を責めてしまっていたので

そんなことないよ、あなたは悪くないんだよ、と言われるとどうしても泣いてしまう。


旦那や母がそんなことを言っても、私のことを思ってくれているがゆえに出てくる言葉かもしれないが

病院の先生が言ってくれると、本当に仕方のなかったことなのかもしれない、と思えてしまった。


でも、やっぱり、私の腫瘍がなければ、ポリープを妊娠前に発見していれば

子宮頚管無力症のことを事前に調べていれば、

こんなことにはならなかったのではないかと思うと

私のせいで死なせてしまったんだ、という思いも出てきてしまった。


起きてしまったことはもうどうしようもない。


時間は戻せない。



でも先生の言葉は心強かった。


「あなたは大丈夫」


そう言ってもらえて本当に心からありがたかった。


診察室から出ても涙が止まらず、受付のおばちゃんに「大丈夫?帰れる?」と心配されてしまい

しゃべれなくて、うなずくしかできなかった。


車に乗ってもしばらくは涙が出てきて運転できなかった。


天国の息子ちゃんにゴメンネって気持ちと、ありがとうって気持ちと

周りの人の心づかい、先生にまで心配してもらって

なんか胸の中が苦しいやらホッコリしたやらで

いろんな色が混ざった絵の具みたいな気持ちだった。


いつかまた息子ちゃんが戻ってくるときには、心も体も元気になっていたい。


1か月前は死にたくて死にたくてたまらなかった。

一日でも生きていたくなかった。


今日、先生にお話ししてもらえてよかった。


まだ胸の中がいろんな色が混ざってるけど

前向きに生きていけそうな気がしてます。


私は息子ちゃんに強くしてもらった。


息子ちゃんが亡くなったことはきっと何か意味がある。

お腹の中にいたことだって、何かきっと意味がある。




ママが強くなるためには、息子ちゃんの死が必要だったんだよね。

身をもって教えてくれた何かがあるんだよね。



ありがとう。

ママがんばるよ。



はやと へ。