今週は女子2頭の出走となりました。

 

レーヌドブリエ      2月25日阪神9R 丹波特別  池添謙一騎手

キャラメルフレンチ    2月26日中山7R 500万下  野中悠太郎騎手

 

池添騎手が出資馬に騎乗するのは初めてだと思います。

ブリエは中1週ですが、状態は良いみたいです。

 

フレンチ嬢は2か月ぶりです。

減量騎手効果が出ると良いですね。

次に繋がるレースを期待しています。

 

 

 

 

 

もう1週間近く前の出来事ですが、

ずっと頭から離れないことがありました。

(馬とは関係ないことですので、どうぞスルーしてください。)

 

先週土曜日の朝、

通勤のため最寄り駅から電車に乗りました。

空いている席に座ると、目の前の席で女子高校生が不思議な姿勢でぐったりと座り込んでいました。意識は無いように見えました。

 

その子を支えるように同じ制服を着た女子高生が座っており、

携帯電話で誰かと話しをしていました。

 

友人と話しているのか、と思っていると

次の駅でその電話の相手の女子ともうひとりの友人が乗ってきました。

 

聞こえてきた話では、

私が乗車した駅の2駅前で、友人が急に意識がなくなって椅子からずり落ちたとのこと。

 

明らかにただ事ではないです。

 

でも、女子高生たちは慌てることもなく話しをしていました。

そしてこのまま部活の試合がある高校の最寄り駅まで乗っていこうということになったようです。

 

下車予定駅まであと2駅ですが、

このまま放っておいて良いはずはありません。

 

周囲の乗客は、

何となく気になっているような感じですが、

誰も女子高生たちに声をかけるような雰囲気ではありませんでした。

 

週末とはいえ、朝の通勤時間帯です。

それなりに座席は埋まっている状態でした。

 

このままではやはり危険だと感じて

車内の非常ボタンを押すことにしました。

彼女たちの下車駅のひとつ前の駅に着いた時、

「電車を緊急停止させて車掌さんを呼んだ方がいいよ、

これってただ事じゃないから」

と言いました。

 

ところが女子高生たちは

「次の駅で降りるから大丈夫です、ありがとございます」と

笑顔で返答してきました。

 

何故笑顔なの?

と不思議な感覚に襲われましたが、

余りにも冷静で、また周囲の乗客も全く動じていない雰囲気に

私も非常ボタンを押すのを止めてしまいました。

 

そうこうしているうちに女子高生たちの下車する駅に到着し、

意識のない女の子をホームに移動しようとしていました。

しかし、女の子を抱えるほどの力があるはずもありません。

 

私も力を貸そうと足を持ったところで

ようやく近くの若い男性客が手を貸してくれました。

それでも動かすことができず、さらに2人の男性が手を貸し、

ここでようやく車内の非常ボタンを押しました。

 

駅員さんが持ってきた車イスに女の子を座らせたものの、

意識はない状態のままでした。

 

私は乗ってきた電車に乗り、

そのまま職場へ向かいました。

あの女子高生の意識が戻ることを願いながら。

 

 

帰宅して家族に朝の一件を話しました。

 

すると、

 

「それってAEDを使うような状況だったのでは?」

と言われました。

 

AEDのひと言は

かなり衝撃的でした。

 

高校生がAEDを使うような状況に陥るのは、

体育の授業中や部活中のような、運動中に起こるものだと勝手に思い込んでいました。

 

今回の状況が心室細動だったのかは、

今となっては確かめることはできません。

 

あの時、

何故あの子たちは周囲の大人たちに助けを求めなかったのだろう?

そして

倒れたときにすぐに声をかける乗客はいなかったのだろうか?

 

私も

異変に気付いた時にすぐに声をかけるべきだったのに。

 

 

いつものようにお弁当を持たせて娘を送り出したお母さまも、

数時間後にまさか我が子がこのような状況になっていようとは

夢にも思ってなかったでしょう。

 

 

高校生の意識が無事回復していることを心から願っています。

 

 

 

 

 

先週出走した2頭は

残念ながら掲示板を外してしまいました。

でも、無事にゴール板を駆け抜けてくれました。

元気であれば、また次のチャンスが巡ってくるでしょう。

 

 

 

今週末のレース、

全馬怪我なく無事ゴールできますように。