1.買ったきっかけ

今回買ってみたきっかけは、

今使っているメイン機の『iPhone Xs』が、

LDACに対応しておらず、最近Apple Musicで『ロスレス』、

『ハイレゾロスレス』が聞けるようになったので、

LDAC対応のヘッドホン『MDR-EX750BT』を使って

音楽を楽しんでみようかなーと思い

お手軽な価格の端末を探して、

Xperia Z5 Premium』(メルカリで\4,000)の購入をしました。

 

※注意事項

ここから先でやることについては、

最悪端末が使えなくなる可能性がありますので、

全て自己責任でお願い致します。

ちなみにこの先でやっていることは

あまり仕様もわかってないくせに

ジャンクだからいいやと思って

やっていることが多数あります。

 

 

2.端末の復旧を試みる

ちなみに買った商品の概要を見てみると、

電源が入ってSONYのロゴは表示されるものの、

その後が起動できないと記載がありました(写真で確認)。

見た感じ、ftfを再度焼いてあげれば

取り敢えず起動は出来ると思ったので、

購入を決めた次第です。

 

ftfについては約4年前に『Xperia Z』に

カスタムROMを導入したことがあったので覚えていました。

その時のブログ

 

実際に動作確認をしてみたところ、

電源ボタン押下では起動できず、

USB接続でSONYロゴが表示されて、

その後電池残量の表示されてその後は真っ暗でした。

何もできませんでしたが、

何度か試しているうちに端末が起動できました。

 

その後、グローバル版の『32.4.A.1.54』を

試しに焼いてみたところ同じ症状が多発し

Flashモードにも入れなくなりました。

強制終了手順を踏んでも端末が反応しないので

端末のバックパネルを開けて

物理的に電源を落とす方法を取りました。

  1. 四角のどこでもいいので小さいマイナスドライバーを使って隙間にドライバーを埋めます。
  2. (作業する前にドライヤー等で温めるのが良いです。分解の参考はコチラです。)
  3. すこしずつ力を加えて、てこの原理を使ってパネルをあげていきます。少しずつ横にずらしながらやるといいです。
    接着剤が付いてますので強引にやると最悪パネルが割れるので注意してください。
  4. 画像で示している箇所のコネクタを外すと物理的に電源が落とせます。

物理的に電源を落とした後は、

Flashモードに入ることが出来たので、

Xperia Companion』を使って

ソフトウェアの修復をしました。

取り敢えずこれで起動まで復旧できました。

 

 

3.LDACを使って音源を聞いてみる

何度もグローバル版を焼いてみたりしましたが、

うまくいかないのでいったん中断して

端末に音源を転送して聞いてみました。

LDAC接続関係の情報があまり出てこず

調べるのにちょいと苦戦しました。

  1. Music Center』を端末にインストールします。
  2. 設定から『モバイル機器のサウンド・再生設定の利用』にチェックマークを入れます。
  3. LDAC対応のBluetoothイヤホンを接続します。接続が出来ると『LDAC対応機器と接続中』と表示されるのでタップして、遷移先で『音質優先』を選択します。この設定をすることでLDACを使っての再生が可能となります。コーデック確認の参考はコチラ

  4. 音源は本体を『MTPモード』で接続して端末のどこでも良いのでコピーをしてください。
  5. 『このモバイル機器』 > 『マイライブラリー』の順で進んで音源を再生すれば完了です。ハイレゾ音源には『HR』と表記されます。


有線のDACとLDACを聞き比べてみましたが、

個人的にLDACのイヤホンの方が好みでした。

これについてはイヤホンの性能で変わってきます。

ちなみに使用した音源は

アップコンバートした音源になります。

アップコンバートについてはコチラを参照してください。

 

4.端末のrootを取得する。

一時的にrootを取得できるツールがあり、

それを使うことでTA領域の

バックアップをすることが出来るのですが、

条件がありそれを満たさないと使うことが出来ません。

 

XDAにて方法の記載があります。

グローバル版の『E6853 (32.0.A.6.170 & 32.0.A.6.200)』に

対応しているため『SO-03H』にも

適応できるだろうと思っているのですが、

『SO-03H』は過去ビルド(参照元)が

『32.0.B.0.426』であるため高すぎるんです。

 

実際グローバル版は他の機種で

焼くことが出来たりするのですが、

何回やっても失敗するんです。

別にメイン機では無いので

TA領域が消えても問題ないっちゃ問題ないんですけど。

TA領域にはDRMキーが存在していて

こいつが消えてしまうとカメラに影響が出てしまうので

バックアップが必要となっています。

 

後々行う、Bootloaderのアンロックで

アンロック化をした際にTA領域が初期化されます。

一度失われたものは元に戻すことが

出来ないのでバックアップをするしかないんです。

色々試してみましたが無理なので諦めました。

まっ写真なんて撮らないと思いますし...

 

 

5.Bootloaderのアンロック

参考元 → 山川TEL基Androplus

僕の知らぬ間に国内版のXperiaのBootloaderの

アンロックが出来ることを知ったので興味本位で

『Xperia Z5 Premium』のアンロックに挑戦してみました。

 

まずロックを解除するためには、

eBay等で売られている『qUnlock Tool』の

ライセンス(約\2,748)が1端末につき1つ必要になります。

そのため、ライセンスの購入をしました。

 

サイト内で購入が完了後、しばらくした後にメールにて

『USERNAME』と『PASSWORD』の書かれたものが届きます。

 

必要なツールのダウンロード先のURLが

あるのでそこからツールのダウンロードをします。

ちなみにこのツールはウイルス検知されるので心配な方は、

仮想マシン等で行うと良いです。

まぁいいやって方は、一時的に

ウイルス検知を止める必要があります。

  1. 『ダイヤル』にて『*#*#7378423#*#*』を入力して『Service info』 > 『Configuration』の順にタップして、Bootloader unlock allowedの確認。もちろん国内版なので『No』となっています。
  2. リアルタイム保護を『オフ』にします。
  3. 『qUnlockTool』を起動して、『USERNAME』、『PASSWORD』に送られてきたものを入力して『Check Credits』を押下します。クレジットが有効であることを確認します。
  4. 『SIM Unlock』を押下した後、『VOLの下』を押下しながらPCに接続します。ツールのクライアントが上がってたみたい?で解除が出来ませんでした。
    remote dongle extended error (CONTACT RESELLER FOR NEW CLIENT VERSION (11.06.2021))
  5. 販売者に最新版をくれとメールを送り最新版で再度トライしました。最新版でもアンロックができませんでした...。ログを送信して販売者に聞いてみたところPCにてTESTをするためのクレジットだったようです。新しいものが送られてきたので再挑戦してみました。すると無事にアンロックが完了しました。
  6. 再度『ダイヤル』にて『*#*#7378423#*#*』を入力して『Service info』 > 『Configuration』の順にタップして、Bootloader unlock allowedの確認。解除ができているので、『Yes』になっています。
  7. Xperiaのアンロックサイトにてコードの取得をします。下にスクロールして左側のプルダウンから『Zperia Z5 Premium』の選択。『IMEI』の入力、2つチェックマークを押下して『Submit』を押下します。アンロックコードが表示されるのでメモします。
  8. 端末の『開発者向けオプション > 』『OEMロック解除を有効にする』をチェックして端末の電源を落とします。
  9. 『VOLの上』を押下しながらPCに接続します。端末の左上のランプが青になっていれば成功です。
  10. cmdにて『fastboot oem unlock 0x826AEAADDFC647A2』と入力します。赤字箇所は、7の手順で手に入れたアンロックコードを入力してください。
  11. 端末が初期化されていれば成功です。
ここまでは一応動作端末で動くことは確認しましたが、
SO-03HはグローバルROMは
どうやっても焼けないので諦めました。
 
一応Bootloaderは解除できているので
自分でSO-03H用のTWRPを作成さえすれば、
LineageOSは導入できたんじゃないのかなぁって思いました。
下の方に記載してあるLineageOSのものですが、
うまく行けば起動確認までできたはずなのに...。
国内版は夢を与えてはくれませんでした。
出来る端末と出来ない端末があるので
そこはよく調べておくべきだと感じました。
 
カスタムROMを導入するのなら
海外版を買った方が良いです。
国内版にしかない魅力もありますが、
後々カスタマイズしたいなと思ったら
最初から海外版を買いましょう。
それか、自分でビルドして作り上げるかですかね。
 
買った端末は取り敢えず起動は
正常に出来るようになっているので、
LDACを楽しむ端末として使っていくつもりです。
また何かの機会があったら別の端末で
カスタムROMを入れて楽しみたいと思いました。
 
iPhoneでBluetoothに繋いでハイレゾが
聞けるようになったら話は変わると思いますが...。
 
最後にやってみて思ったことを記載しておきます。
  1. Xperia端末はFlashtoolがあれば焼きミスをしても元に戻せます。

    →電池は内蔵なので電源切れないときは困りますが。

  2. 海外版のROMが焼けるか事前調査しておくこと。

    →今回のように焼けると思ってやったらできず手順詰まりしたこともあるので。

  3. Bootloaderのアンロックについては、バージョンを下げることによってrootを取得できる端末であるのならば解除するメリットはありますが、できない端末ではまったくもってやる意味はありません。誰かが作ってくれるのを祈ることぐらいしか...。

  4. 挑戦することは悩んだりすることも多くありますが、成功した時の達成感は良いですね。

 

 


 
※出来ると思って途中まで書いたものです。
これ以上の記載は恐らく今後も無いと思われます。
『qUnlockTool』のように数年後して
出来るようになったりするかもしれませんが...。
 

6.LineageOS 18.1を焼く

参考 → XDA-LineageOS 18.1 for the Xperia Z5 Premium

非公式で、『Xperia Z5 Premium』用に

ビルドされてる方のものがありましたので、

こちらを使ってLineageOS 18.1にOSを入れ替えます。

ちなみにこのビルドはベータ版です。

ベータ版が嫌な場合は、17.1を利用してください。

  1. 『LineageOS 18.1』のzipを端末にコピー

    ココからLineageOS 18.1のzipをダウンロードしてください。

  2. 『OpenGApps』のAndroid11用のzipを端末にコピー

    ココから、arm64-nanoのOpenGAppsのzipをダウンロードしてください。

  3. 『Xperia Z5 Premium』用の『TWRP』をダウンロードします。

    ココから、imgファイルをダウンロードしてください。

  4. 『Magisk』を端末にコピーをしてインストールをします。(参考元)

    ココから、apkをダウンロードしてください。

  5. 『Magisk-v23.0.apk』を『Magisk-v23.0.zip』にします。

  6. 『VOLの上』を押下しながらPCに接続します。

  7. 『TWRP』を導入します。

    fastboot flash recovery D:\SO-03H\satsuki-twrp-3.5.0[20210101].img

    fastboot flash boot D:\SO-03H\satsuki-twrp-3.5.0[20210101].img

  8. 『TWRP』を起動します。

    fastboot reboot recovery