今までtsファイルから字幕ファイルを抜き出して、

動画再生時に字幕を見ることは無かったのですが、

最近になって字幕を抜くようになったので、

その手順を記載しておきます。

  1. Caption2Ass_PCRのダウンロード
  2. SubtitleWorkshop 6.0bのダウンロード
  3. 字幕の抜き出し
  4. 字幕の時間調整
  5. ルビの調整
  6. 字幕ファイルを動画コンテナに格納

[1]

まず、「Caption2Ass_PCR」のダウンロードをします。

ココ」にアクセスして「up0914.zip」をダウンロードします。

解凍して任意のフォルダに置きます。

バッチファイルの作成を行います。

下記の1文をテキストエディタで記載して、

「cap.bat」で保存します。

 

Caption2Ass_PCR.exe -format ass "%~1"

 

 

フォルダ内は下記のファイル構成になります。

僕の場合は一部ファイルは使ってないので、

削除して下記のファイルだけとなっています。

 

 

[2]

「SubtitleWorkshop 6.0b」のダウンロードをします。

ココ」から「SubtitleWorkshop_6.0b_131121_installer.exe」を

押下してダウンロードします。

ダウンロードが完了したらインストールをしてください。

 

[3]

字幕を抜き出します。

字幕のあるtsファイルを「Caption2Ass_PCR.exe」の

あるフォルダにコピーします。

コピーをしたらそのtsファイルを

「cap.bat」にドラッグアンドドロップします。

 

字幕の抜き出しが始まるのでしばらく待ちます。

作成が完了すると「ファイル名.ass」の

字幕ファイルが出来上がります。

 

 

[4]

作成した字幕ファイルの時間調整を行います。

「SubtitleWorkshop 6.0b」を起動します。

抜き出した字幕ファイルのコピーを作成します。

その後字幕ファイルを読み込みます。

文字化けが起きた場合は、

字幕ファイルの文字コードをS-JISに変更してください。

読み込みができると下記のように表示されます。

 

時間の調整は、「編集>時間調整>時間遅延」から行います。

 

時間入力後「適用」ボタン押下で時間の調整がされます。

 

時間調整後は「Ctrl + S」で保存を行ってください。

 

時間調整後のファイルは必要な情報が消えてしまっていますので、

コピーしたファイルに時間調整部分のみをコピーします。

左が時間調整後で、右が調整前です。

 

選択箇所が、時間調整済みの箇所です。

この箇所を、コピー元に移します。

サクラエディタを使うと矩形選択が

「Alt」を押しながらすると可能です。

 

下記が時間を置き換えたファイルとなります。

 

しかしこのままではまだ正常に表示できないので、

余分な部分を消します。

[外:54479AA90145B4713134B78D4FB98AA5]の

ような箇所が複数あると思うので、置換ですべて削除します。

 

その後ヘッダーを置き換えます。

下記は自分が使用しているヘッダーの情報です。

この部分については各自でお好きなように書き換えると良いです。

 

ちなみに字幕ファイル名は、動画ファイル名と同じにしてください。

 

[Script Info]
; Script generated by Caption2Ass_PCR
; https://github.com/maki-rxrz/Caption2Ass_PCR

Title: Default Aegisub file
ScriptType: v4.00+
WrapStyle: 0
PlayResX: 1920
PlayResY: 1080
ScaledBorderAndShadow: yes
Video Aspect Ratio: 0
Video Zoom: 6
Video Position: 0

[V4+ Styles]
Format: Name, Fontname, Fontsize, PrimaryColour, SecondaryColour, OutlineColour, BackColour, Bold, Italic, Underline, StrikeOut, ScaleX, ScaleY, Spacing, Angle, BorderStyle, Outline, Shadow, Alignment, MarginL, MarginR, MarginV, Encoding
Style: Default,MS UI Gothic,70,&H00FFFFFF,&H000000FF,&H00000000,&H00000000,0,0,0,0,80,80,15,0,1,2,2,1,10,10,10,0
Style: Box,MS UI Gothic,70,&HFFFFFFFF,&H000000FF,&H00FFFFFF,&H00FFFFFF,0,0,0,0,80,80,0,0,1,2,2,2,10,10,10,0
Style: Rubi,MS UI Gothic,30,&H00FFFFFF,&H000000FF,&H00000000,&H00000000,0,0,0,0,80,80,0,0,1,2,2,1,10,10,10,0
//

 

[5]

ルビが必要な場合は、自分で動画を見ながら、

「.ass」ファイルをテキストエディタで開いて調整する必要があります。

「Rubi」で検索をかけて該当の時間の箇所を動画で表示します。

 

現在の状態だとズレてしまっているのでXとY軸の値を調整します。

 

「\pos(780,718)」と書かれている箇所が座標位置となります。

※「\pos(x,y)」となります。

Gom Playerを使用している場合ですと字幕ファイルを修正すると、

再読み込みを促す表示が出るのですぐに確認が出来て便利です。

下記が調整した例となります。

「\pos(780,718)」 → 「\pos(825,760)」

他にいい方法があるとは思いますが、僕はこんな感じで修正してます。

 

 

[6]

動画ファイル内に字幕ファイルを格納したい場合は、

動画ファイルをmkvファイルにする必要があります。

「Xmedia Recode」を使うとすぐ簡単に変換を行うことが出来ます。

コチラから、「64-Bit-Download」を押下するとDLできます。

インストール手順は割愛します。

起動したら、動画ファイルをソフト内のリストに追加します。

その後、追加した動画ファイルを選択して、

形式タブの一般の箇所を下記のように変更します。

 

プロファイル:カスタム

形式:Matroska

ファイル拡張子:mkv

 

続いて、映像と音声トラック1のタブの

モードの箇所を「コピー」に変更します。

 

上部にある「リストに追...」の青い「+」の箇所を押下します。

その後エンコードの箇所を押下するとエンコードが始まります。

変換終了後、拡張子がmkvのファイルが作成されます。

 

続いて、mkvに字幕を格納するために、

「MKVToolNix」を使用します。

コチラから「MKVToolNix Windows installer (64-bit)」を

押下するとダウンロードできます。

コチラもインストール手順は割愛します。

起動したら、入力のソースファイルの箇所に

動画と字幕ファイルを追加します。

字幕ファイルを追加するときにダイアログが出たら、

「現在の多重化設定に新しいソースファイルとして追加する」を

選択して、「OK」を押下します。

 

追加後、下部にある「Start multiplexing」を押下して、

「終了後に設定をそのまま残します。」を選択すると格納処理が開始します。

以上で、完了となります。