世間でもよく言われていることではありますし、何とな~く意識の中に埋もれていますので、改めて認識しましょう。

家族参加企画で春の田植え体験と秋の収穫祭の2点だけを体験したお子さん達へお話しした内容+αです。


日本人は習慣的に食事を前にしたときに「いただきます」と口にします。

何を 頂いていますか?

食事です。

まあ、そうですけど、、、


いのち そのものですね?

田植えですから、秋にはお米が実ります。
田植えして、放置して、勝手に実る なんて思ってはいけません。

農家さんが天候や気候を踏まえて育ち具合をみて田んぼの水量をこまめに調整していたり、雑草の処理をしたり、毎日毎日観察を行って最適な環境を稲に供給し続けます。悪天候となればあとが大変です。その辺のお話しを農家さんからしていただきました。

お米も小さな花を咲かせます。
ほんの数日で消えて実りへ移行します。
必死で子孫を残すために頑張ります。
さあ、
実りました。
茶碗いっぱいのご飯を食べるには、
稲穂が何本必要でしょうか?

茶碗1杯分のお米粒は約3000粒。
1つの穂に100粒あったとして30本。
1~2株を刈り取ってお茶碗一杯が食べられる。
鎌で刈りましたよね?
大変でしたよね?
でも、
刈り取ってすぐに食べられません。
脱穀して、乾燥させて、もみとって、手間がかかります。
*刈り取ってすぐに食べられませんので昨年のお米です

それを いただきます

自分で苗を植えて、
農家さんに育ててもらって、
自分で刈り取って、
おにぎりを食べました。

想いがこもりますでしょ?
美味しさが一層増しますでしょ?
もし残されたら腹立つでしょ?
一粒たりとも残すことなんてできないでしょ?
立場を逆にして農家さんを想いましょう。

同時に、
農家さんの寿命を使って育てていますので、農家さんの「いのち」も加わり、食卓へ運んでくれる人々の「いのち」も加わり、ご飯を作ってくれる人々の「いのち」も加わり、色々な方々の「いのち」を合わせて「いただきます」ですね。

それを感じて下さいね。
感謝しかできません。

先ずは我々の食を支えている農家さんは素晴らしい仕事ですね音譜
ココの農家さんは無農薬で安心安全なお米を作ってくれています。
嬉しいですねラブラブ

お米に限らず、
口にする食材の全てが、
他の生命体の命なのです。

小魚も必死に海を泳いで生き延びようとしますが捕食されます。
大魚もまさか自分が! という想いで釣り人や漁師に捕獲されるかも。
大根も人参も さあ、伸びて花咲かす準備 の遥か手前で抜かれます。
ブロッコリーも さあ、花咲かすぜ! の直前で刈られます。
キャベツも 白菜も 玉葱も 野菜の皆さんも。
果物達も さあ、子孫をばらまいてくれ なのに種はゴミ箱へ葬られます。
家畜の皆さんも なんで自分が!? という想いで!? まあ、 あれです。

みんな、必死で生きています。
生き延びて、次の世代へと必死に生きています。

残すなんて 申し訳なくて できやしない はずなんです。
日本の食料廃棄率の高さはよく指摘されるところであります。

大人はよくこう言います。
「しかたがないんだ」
何を基準に出た言葉でしょうか?

平気で食材を捨てる意識からの脱却は経済優先では困難ですね。
だからこその食育を子供のうちから家庭で、学校でしなければなりません。

是非、

思い立った方がいらっしゃれば行動に移して下さい。


あと、
お友達から「ごちそうさま」のお話しを頂きましたので追記します。

「ごちそうさま」を漢字で書くと、「御馳走様」「馳」という字も「走」という字も、「走る」という意味を持ちます。

料理を食卓に並べる為には、まず食材を買い集める為に走る人がいます。その食材をお店に並べる為に走る人がいます。そして、その食材を育てる為に走る人がいます。たくさんの人が走り回って、私たちの前に初めて料理として並んでいるのです。

ですから、「走る」という意味の漢字を2つも重ねた上で、敬意をもって「御」や「様」という字をつけて、感謝の気持ちを表すのが、「ごちそうさま」なのです。