何を今更という感じです。昔からあった感染症です。なぜ今年はこんなに騒ぐのか。。。良く分からないです。


ノロウイルス、世界で猛威 年末年始の旅行注意
2012/12/24 21:49 日本経済新聞(Net版)

 宮崎県の病院で入院患者6人が死亡するなど、国内でノロウイルスの集団感染が相次ぐ中、世界各国でもノロウイルスが猛威を振るっている。日本の厚生労働省などによると、米国や中国のほか、英国、ドイツ、フランスなど欧州諸国、オーストラリア、ニュージーランドなどで人への感染が報告されている。
 英インペリアルカレッジのウイルス専門家イアン・グッドフェロー博士は、非常に速いスピードで感染が広がるノロウイルスを高級車に例え「ウイルス界のフェラーリ」と指摘している。年末年始の海外旅行などでも注意が必要になりそうだ。


諸新聞などでも、

ワクチンなく重症化 遺伝子変異で新種も」:激しい下痢や嘔吐を引き起こすノロウイルスが全国的に猛威を振るっている。現在は有効なワクチンがなく、治療も対症療法に限られるため、健康な大人は軽症で済んでも、抵抗力の弱い高齢者や子どもは重症化するケースも。宮崎県で今回亡くなった6人は78~88歳といずれも高齢者で、嘔吐物を誤って気管に詰まらせて死につながった。



食中毒扱いで営業停止になった弁当屋もでましたが、インフルエンザが広がって学級閉鎖を決めた学校は一時閉校なのか? というレベルの話しです。過剰反応ですね。嘔吐と下痢を起こすウイルスですので、食中毒を起こす病原菌と一緒にしてはいけないと思います。病院でもエプロンや手袋を毎回捨てていたらコストアップと手間暇で現場は混乱を極めるでしょう。どうすれば良いかと言えば、結局は手洗いしかない。しかし、初発患者に気づくのが遅れればあっという間に接触感染は蔓延するのが病院です。各病院は蔓延しないようにとビクビクしていることでしょう。

恐いですか?

何処にウイルスを付けた人がその辺に居るか分からないですよね。ノロウイルスの感染経路は接触感染が主なので、手すり、つり革、ドアノブ、触れませんよね。病人が集まる病院ではその可能性は一層高まるのは当然ですよね。感染者は全員がちゃんと手を洗ってますかね。現実的にノロウイルスに限らず、ウイルスの感染を防ぐことは極めて困難です。ノロウイルスの場合は10個でも体内に入れば発症するほど強いということですから、999回防御しても1回の失敗でアウトです。
 「注意が必要」と言われても、何をどう注意して良いか分からないし、できません。原発作業員のような出で立ちで海外旅行へ行きますか? あり得ない。無責任な注意喚起ですね。新型インフルエンザの時と同じく、ただ恐怖をあおられているだけかなという気がします。

最近、マイコプラズマ肺炎など色々な感染症が増えているようですが、病原(菌・ウイルス)が猛威をるっているのではなく、単にの免疫力ががっているに過ぎません。寝冷えして風邪を引くでしょう。風邪のウイルスはどこに居たのですか? お宅に居たのでは? 外から持ってきて既に喉に居たのでは? どこにでも居て、免疫力が下がった時に増殖発症するだけです。何の感染症でも同じですが、接触者の全員が発症しませんでしょう。家族に結核が発症しても一家全滅にはならなかったでしょう。ですから、確実に感染症を防ぐ方法は免疫力の向上です。


ワクチン開発に期待!?

それは今後もあり得ませんでしょう。遺伝子変異で新種が出る訳ですから、インフルエンザウイルスと同じく、遺伝子変異されたら一つの型しか無いワクチンの製造では防げないからです。そんな物に期待するよりも免疫力を上げる努力をした方がお得です。方法論をここで語ると無理なので、ご興味があれば以前のブログや自著書を読んで頂ければと思います。


補足

医学で行われる「対症療法」ですが、文字通り「症状に対する」対応であって、治療では無い。治す方法は存在しない事は周知の事実でご自身の自然治癒力頼みです。この場合の対症療法は、「嘔吐」に対しては吐き気止め、「下痢」に対しては下痢止め(腸の蠕動運動を止めるタイプ)。

患者さんの「吐物」「汚物」に大量のノロウイルスがいるので触れないように、触れたら充分な手洗いを と言う事は、それだけ体内からウイルスが排出できたこと。とてもいいこと。なのに、薬でウイルスの排出を止める事は良いことですか? 余計に多量のウイルスが体内に残るのではありませんか? 余計にウイルスを体内で増やす事になりませんか? 増えたら病状は長引くのでは?

・下痢止めと言っても整腸剤なら乳酸菌だから入れてもいいです。
・腸の動きを止める薬剤は駄目です。
・抗生物質は無意味(ウイルスに対して抗菌剤は無関係)。


ここで行われるべき対症療法は脱水が問題なので「点滴による補液」のみです。