断食は世界的に行われる健康法の1つと言える。
健康にも良いという認識でもある。
また、おお昔から続けられている事には意味があると思う。

NHKでも放送されているので敢えてここで語る必要も無い気もするが、朝食について書いたのでこの情報も並べておこうと思った。

抗加齢学会では科学的に証明されつつあるようで、色々な生物でカロリーを減らした環境の方が長生きするデータが蓄積されている。これを霊長類の猿でも実験がされている点が注目されている。

満腹の猿と、70%食の猿とでは、見た目が明らかに満腹猿が老けている。
これは何年も掛けて飼育観察されている。
こちらにその写真があるようだ → http://microdiet.net/diet/000244.html

カロリーリストリクション(CR)

細胞内のクリーニングとも言われており、栄養素が供給されない状況が続き、生命体が危機感を感じ、取り敢えず急場のしのぎとして細胞内に残されている必要最低限のシステム以外の物質をエネルギーやら生命維持に必要な物質へ使うようだ。都会でもライフラインが途絶した場合に貯蔵食糧や水で凌ぐような状態である。それも無くなると箪笥をばらして燃やして調理したり暖を取ったりするかもしれない。

「空腹」は生命体に対する危機感=生きる力 を呼び覚ますとも考えられている。その様な遺伝的システムが組み込まれていると考えられており、それを否定する話しは学会の勉強会でも聞いていない。健康な身体になる=自然治癒力の向上に繋がる「生き方」の一つが断食とも言える。

この遺伝子を発現させようとサプリメントがアメリカでは流行っているが、そんな安易に健康になろうという考えがおこがましいと私は思う。健康は自らの力が持ち合わせている自然治癒力が全てだと思っている。更に、それは他力本願では手に入らないと思っている。

健康になるサプリメント、病気を治す夢の新薬。医学の発展で不治の病も治る。これらは幻想だと思った方が良い。昨日の新聞、今朝のテレビでも「アトピー性皮膚炎に夢の新薬への期待」などともてはやしているが、この手の情報が実現した試しは無い。人体小宇宙。そんな小手先で何とかなるほど単純な世界では無い。少なくとも、自力では何もせずに幻想を抱いていても良い方向には向かない。

本格的な断食で飲まず食わずというのは、その危機感を呼び覚ますレベルを超えてしまうことがあり、知識の無い者がむやみに断食を敢行することは生命体を危険に曝すこととなるため勧められない。知識を持つ者の指導を受けながら行おう。実際にヘビーな断食を受けた方の意見を聞くと、断食の最中は辛く苦しいが、途中からマラソンランナーのようなランナーズハイと同じ感覚に陥るらしい。

断食ハイテンション?

経験が無いので分からない。しかし、終わったあとの爽快感は格別だと実行者は口を揃えて言う。断食後のスープやお粥の味が格別なのだそうだ。そんな爽快感なら味わってみたいものだが、もはや修行だ。期間も5日~1週間くらい必要だ。近くにコンビニがあったら空腹に耐えきれず抜け出してしまう危険があるので、人里離れた山奥で行いたい。

ただし、断食直後は痩せるが、痩せることが目的では無い。
これを忘れてはいけない。

家庭でも気軽に出来るプチ断食も月に一度くらい行うと良いと考えられている。夕食を食べたら次の夕食まで食べないというものである。空腹で眠れないという欠点を補う事が出来る。

日頃も「空腹」を感じて食事をする心がけは、先の朝食のお話しと同じである。