アレルギーは免疫の一部が故障した状態と考えられます。生まれた時からアレルギーであれば、壊れて生まれてきたと言うことです。ただ、お子さんの場合は成長と共に自然治癒力を発揮し続けますので中学生くらいで治ってしまう方も少なくありません。

自然治癒力を邪魔するような生活環境を続ければ、生涯に渡ってアレルギーを持ち続けるでしょう。ですから親の責任も大きいと言えます。

そして、アレルギーの薬剤は壊れた免疫システムの原因を治すことはありません。もちろん、ステロイドも。病院へ通って病気を治そうという考え方は根本的に間違えています。その理由は、医学にアレルギーを治す術は存在しないからです。症状がひどい場合には薬剤で症状を緩和しつつ、緩和している間に体質を変えていかない限り全てのアレルギー病の克服はできないと私は考えています。



花粉症は花粉を過剰に排除しようとする反応ですが、花粉は人体にとって害にはならないのにそれを排除しようとする。もうやめて!そこまでしなくていいじゃない! と言うほどのことをしている。花粉が一粒眼瞼に残っているからって、そんなジャージャーに涙を流さなくてもいいんじゃない?という感じ。

花粉症の人が転地療法すると改善する話しは普通に聞きますが、都市よりも花粉の飛散量が遙かに多い田舎へ行った方が改善する事があるのはなぜでしょう。それは花粉だけが原因では無いからです。都心には排気ガスなどの汚染物質や食品添加物(化学物質)が豊富です。喘息も花粉症と同じように転地で改善することは多いですが、喘息の発作が起これば重症なので要注意です。沖縄やハワイへ移住したら喘息が消えたという話しは海風のせいなのか、美しい環境が心へ影響するのかは分からないですが、身体には良い影響を及ぼしています。

食べ物アレルギーの方も多いですが、栄養素を取り入れて生きている生命体なのに食べ物を拒否するとは何事ですか。どうかしてます。車にガソリンを入れたら壊れるような車でいいのでしょうか。食物アレルギーの方からお話しを聞いていますと、年々反応する食材が増えていくと言います。最終的にはバナナだけしか食べられなくなったお子さんもいました。体質を改善していかないと、どんどんと反応する相手が増えていくような気がします。

こんな話も聞きます。

卵アレルギーのお子さんでも無農薬飼料で抗生剤も使わない平飼い養鶏の産みたて卵では反応しないとか、肉アレルギーのお子さんもEM養豚のお肉では反応しないとか、タコや甲殻類アレルギーの私の同級生も獲れたてのタコやカニなら窒息しない(喉頭浮腫のアレルギー)とか、食材の質にも大きく影響されると思います。

アレルギーのお子さんは原発事故後の内外被曝の影響を受けやすいということからも、鮮度の落ちた食材や、品質(飼育環境)の悪い食材に過敏な反応をしてしまう弱い身体であると考えることも出来ます。

アレルギーの方がまずすべき事は、食材の鮮度を上げることではないかと思います。そして、身体に余計な負担となる人工食品添加物を極力排除することも必要です。人工物は栄養素ではありませんから体内に入れば解毒処理しかすることがありませんので、身体にとっては余計な仕事をさせられている状態です(本来の仕事が疎かになる)。

これは、弱った身体に粗悪な食材の組み合わせが最悪だろうという考え方です。強い身体ならば粗悪な食材でも高い消化吸収力と解毒力を発揮することが可能かと。これは代謝力を上げる生活環境を続ければ、やがては変わるでありましょう。
 ~ 具体的な対処方法は ◆ アトピー性皮膚炎の対策 を参照

先程も少しもうしましたが、心の問題も身体へは大きな影響を与えますが、都心ではストレスが多いからと言うことも言えます。ストレスでアレルギー症状が悪化することも体験的に皆さんおっしゃいますから。ストレス発散が上手に出来るかもポイントですね。精神の安らぎは自律神経系統を安定化させますので、そんな意味からも転地療法は大きな意味があるでしょう。