コレステロールは生きるのに非常に重要な物質です。

・細胞膜を強化する部品
・細胞膜の保護

・性ホルモンや、副腎皮質ステロイドホルモンの骨格(材料)
・ビタミンDの前駆体(骨の代謝に関連する物質)
・胆汁酸の原料(排泄) :要 レシチン、Vit.C ~ 腸肝循環
・肌の潤いにも関与

細胞膜の強化剤ですから、コレステロールが減ってしまうと細胞膜の強化が出来ませんから、弱っていきます。細胞が弱いということは、細胞を60兆個積み上げて出来ている人体が弱いと言うことですね。要するに、鉄筋抜きのコンクリート高層建築物を作る事になります。地震一発で崩れるかも知れません。

コレステロールを減らす事は、人体を劣化させると言うことになってしまうのです。

脳の血管が劣化すれば脳内出血を起こしやすい、免疫細胞は存在自体が1個の細胞ですから、その膜が劣化すれば免疫が弱って癌になりやすいのも頷けます。

実際に、男性に限ったことですが、総コレステロール値が280 mg/dLを越えると脳梗塞や心筋梗塞などの動脈硬化性の病気が増えていきます。しかし、160 mg/dLを下回ると脳内出血や癌、うつ病が増える事も解っています。分かりやすいですね。増えれば動脈硬化、減れば劣化の構図です。

動脈硬化の持病が無い女性に関しては、総コレステロール値の値に関係なく死亡率に影響されません。すなわち、女性に対してはコレステロールを敢えて下げる必要は無いことになります。

この事は日本脂質栄養学会が明言しております。この学会は、総コレステロール値 240-259 mg/dL (LDL-コレステロールなら 160-180 mg/ dL) の時、総死亡率が一番低いという報告をしています。コレステロールの性質からしても、非常に理に適ったものです。

*参照* ~ 必見ですよ
日本動脈硬化学会「長寿のためのコレステロール ガイドライン 2010 年」に 対する声明(2010 年 10 月 14 日)―に答える:日本脂質栄養学会 理事長 浜崎智仁(http://jsln.umin.jp/guideline/Hanron20101108c.pdf
*参照*
この元となった日本動脈硬化学会が出した声明文も見てみましょう。
「長寿のためのコレステロール ガイドライン2010年版」に対する声明(http://dl.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20101020_1.pdf

日本脂質栄養学会は、国の科研費などの研究費などを除いて企業からの資金提供を受けていない事を公表しております。

逆に、日本動脈硬化学会は資金提供を受けていることを公表しています。
学会ホームページの「日本動脈硬化学会の概要」の「賛助会員一覧」をクリックすると出ます。

資金提供を 受けている学会が 作った基準は 誰に対して最も有利なのでしょうか?
私は資金提供を受けておらず、理に適ったガイドラインを信頼するだけです。


悪玉コレステロールは、酸化 LDLコレステロールです。

この酸化環境しい状態は、糖尿病 と 喫煙 です。
次点で悪いのは、過度のストレスです。
その次は過度の減塩だったりします。