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チャトランは少しだけ元気になった様に見えた。
先生には選択を迫られたけど、そんなのすぐに決められない。
でも飼い主さんの中には、お水を抜くのをやめたり薬を飲むのをやめる人もいると言っていたそうだ。
飼い主さんたちも苦渋の決断だろう。
子供の様に可愛がっているペットの命の期限を決めるなんて相当の覚悟だ。
動物病院に行くようになって、待合室を見ていると、本当に毎回飼い主さんたちには頭が下がる。
家族のために来ていて心から心配していている。
動物達も様々な子がいる。
見るからに弱っている子、怪我している子、皮膚病らしき子、見た目は元気そうだけどおそらく何かしらの病を抱えている子。
チャトランだってそう。
見た目には元気そうだけど、心臓と腎臓に病を抱えていて、今にも心臓は止まりそう。
本当は薬も嫌いなのに、気まぐれだけどなんとか食べてくれる。
本当は好きなチュールだけで食べたいはずなのに。
コロナになってしまったから、ますます外に出られない。
仕事も在宅でできそうだから、ずっと一緒。
チャトラン、しばらくずっと一緒だよ。
元気になろうね。