帰宅した母から電話があった。
とにかく心臓の動きが弱すぎる。
先生もこんな心臓見たことない、生きてるのが奇跡だと言っていたよ、と。
いつ死んでもおかしくないんだって。
面会はできるらしい。
だから、わざわざ帰ってこなくて良いとは言えないし、あなたの好きにしなさい、と母は言った。
幸い、私は連休を取っていた。
たから、次の日仕事が終わった後に高速バスで帰ることにした。
久しぶりに高速バスに乗ったけど、やっぱり疲れる。
しかしながら、高速バスの乗り場っていろんな人がいて、それぞれの人生というか、事情というか、色々垣間見えて結構好きではある。
翌朝、予定よりかなり早い時間にバスターミナルに着いた。
最寄り駅で母と合流し、バスに乗って病院に向かった。