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チャトランの火葬の日。

その日はリモートにした。


仕事をしている私から見える範囲には、動かないだけで、ねんねしているチャトランがずっといた。

本当に寝てるだけなようにしか見えなかった。

仕事を終え、葬儀社の方が来る時間を待つ。


チャトランが虹の橋を渡ってから、どれだけ泣いて、抱っこして、お話をしたかな。

チャトランは抱っこが好きではなかったから、こんなに長時間抱っこが出来たのは初めてだったかもしれない。


初めてウチに来た日の小さいさら可愛らしさ。今でも覚えてる。

猫風邪で大変だった。くしゃみした鼻水飛ばして壁は汚れるし耳も臭かった。病院も連れていった。でも一度も嫌だと思わなかった。


片手でヒョイっとできて肩乗りできる子猫が、いつのまにか大きく重たい成猫になっていたこと。

ボールを投げると追いかけて口に咥えて持ってきた事。

紐遊びが好きで、ガルガル回っていた事。

キッチンが好きで、すぐ流し台に乗ってきたこと。

夏はピアノの上や玄関の石ので涼んでいたこと。

冬は私の布団の上の足の間で寝ていた事。

ご飯が好きなこと。


チャトランの好きなことや嫌いなことがたくさん出てきて、話しきれない、

たくさん愛おしい想い出があり過ぎる。

何もかもが愛おしい思い出過ぎて、お空に返す時までずっと抱っこして話しかけた。


でも、簡潔に表すなら。


「ウチに来てくれてありがとう。チャトランと過ごした14年間は間違いなく人生の中で幸せでした」