私は富良野の超山奥で生まれたので、海を初めて見たのが
小学校に入ってからずっと後だった。
最初に海を見た記憶はないけれど、物心ついたころから『貝殻』を集めて、
いつもそれを眺めて海を想像していた『海大好き』少女だった。
一番近い海まで最低3時間かかったので、年に最低1回、海水浴に
行ければもう最高で最高で何にも言えないほど感動だった。![]()
高校を卒業して札幌へ。札幌からだと海へは1時間で行ける。
当時、会社の上司が元々漁師町育ちで、小さいころから潜っていたので、
一旦海に入ると、中々上がってこず、遠く海面から頭だけが見えるので
『トド』と呼ばれていた。その上司と部下である私達は、とにかく海へ
もう行けるだけ何度も行った。
泳ぐことも覚え、潜る事も覚え、ウニやアワビも大量に獲ったりした。(秘)
ある日、台風が近づいていて波がひどく荒い時があった。いつものように
岩浜の海岸に着くと、波がザブ~ンと、とても潜れる状況ではなかった。
けれど『トド』は、そんなことはおかまいなしにサッサと海に入って沖へ行く。
私達も恐る恐る海へ入る。下半身が入るや否や波が「ザップ~~~ン」と
やってきて、なぎ倒され岩石に身体を打ちつけられ、一瞬で怪我を負う。
同僚も私も、「こんなになるまで泳ぐ必要あんの?」とも思うのだが・・・。
意を決して「ええいっ!ままよっ!」と、荒波に飛び込む。すると海面は
怒涛のごとく荒れているのだが、海底はそうでもない。
良く見ると、海底に魚が沢山いるではないか・・・。
「うう~む・・・。こんな荒波の中、怪我している魚は一匹もいないぞ。」
私は魚をよく観察した。魚は波と一体になって揺れていた。
そう、私達の様に波に逆らったり抵抗したり、一切していない。
そうか・・・、魚になればいいんだ・・・。
そうして私は、この時だけ魚になりきって泳いでみた。
すると・・・、なんということでしょう!! ![]()
どこにも怪我することなく、あろうことか魚になりきっていたからなのか、
全く、荒い波は気にならず、完全に波に身を任せている自分の身体
「そうか・・・!最初は荒い波に怖々だったから身体が硬く緊張していた。
だから、怪我を負ったんだ。今は完全にリラックスしている!
波の状況は最初から今も変わらないのに!」
かくして、私は魚に学びました。
以来、怪我はひとつも負うことはありませんでした。
同僚はその後も怪我しまくり、帰りは血まみれだった。(涙)
『トド』はトドのままだったけど・・・。![]()
これは海での体験だったけれど、現実も同じだと思うのです。
現実(波の荒さ)に戦々恐々としていると、身体が強張り硬くなります。
そうすると怪我します。
波の荒さは同じでも、自身がリラックスして身を任せると、グラングラン
はしますが、怪我はしません。そして何より気持ちが違います。
超カンタンに言うと
最初の緊張状態が『分離』。
荒い波と対決する私の思いと身体。
その後のリラックス状態は『ひとつ』、
自分の身体を波にあずけてしまうのです。
