「恐れや不安には何の力もない」

それは、
マスターのトークライブセミナーに参加して、
私の心に残った言葉。



恐れや不安は、私達を、
脅してこわがらせるだけで、
実は、何か悪さをすることはできない、
という話だった。

それを聴いて、
不意に涙が溢れてきた。

でも、ハンカチを忘れた私は、
ここで泣いたら垂れ流しになるとばかりに、
ぐっとこらえた(笑)



そして、ストンと腑に落ちた。

そうだ、本当にそうだ。
おかしくて笑いたくなっちまった。

そうだよ、そうだよ、
恐れや不安には何の力もないんだよ。

それを相手にしているから、
それがあたかも力を持っているような、
そんな錯覚に陥っていただけなんだ。

不安だから何かをする、何かをしない、
こわいから何かをする、何かをしない、

選択と行動の起点が、
恐れや不安である時にだけ、
その恐れや不安は
私達に対して力を持つ。

本当は力なんか持っていないのに、
それによって動くことにより、
あたかもそれらに動かされたかのような、
そんな気持ちになるけど、
違うんだよな。



自分のそばで、
誰かがぎゃーぎゃーうるさく騒いでいて、
てめぇコノヤロ!と食ってかかれば、
そこでバトルが始まるかもしれない。
その時初めてそいつは害のあるヤツになる。

けれど、黙って騒がせておけば、
そいつはいつしか反応のないこちらに、
いつまでも騒いでいられず、
そのうち黙ってしまうだろう。
そいつは存在していないことになる。

そいうことか…



恐れや不安に、
全然力がないんだとわかってからも、
やっぱりこわくなったり、
不安になったりするんだけど、

こわいのにこわくなくて、
不安なのに不安じゃない(笑)

訪れる恐れや不安を、
ただ、ただ、眺めてみる。
こわくて、不安で、揺れてみる。

そして、
こいつら私に何もできないんだな、
ただこわがらせてるだけなんだな、
そう思うと、何かが今までと違う。



その後に訪れるのは、静寂。

私の場合はね。

その静寂の中にいると、
とても穏やかで心地がいいのです。
アゲアゲハイテンションでもなく、
サゲサゲどよよよーんでもなく、
とても、とても、静か。



そして、なぜだろう、
その中にいたら涙が出てきた。

悲しいとか、こわいとか、
どうしたらいいかわからないとか、
そういう涙じゃない。

うまく言葉にならないけど、

たとえば、
今まですごく苦しかったのに、
それが言えなくて、
元気なフリして、平気なフリして、
実はかなりキツくて、

そんな時、
自分を気にかけて大
切にしてくれている人に、
本当はつらかったんだぁ…って、
やっとこぼせた時みたいな、
そんな感覚。

はぁぁ…
すごく苦しかったんだ…
って、ほっとして、
こらえていた涙があふれてくるような、
そんな感覚。



それがなんなのかなんて、
わからないけれど、
自分に起こっていることの意味探しには、
もうあまり興味がない。

わからない時はわからないし、
わかる時が来ればわかる。



この現実のすべてが、
自分の創造物であるということが、
言葉面だけでなく、
ホントしみじみ腑に落ち始めている。

あると思うものがそこにあり、
それ以外のものは何もない、
何もないんだなぁ…



たとえば、
恐れることが、
恐れる必要のあるものを創り出し、
恐れるものを「ある」ものにする。

では、
恐れてはいけないのかと言うと、
そうではなく、

湧いてくる恐れは
そのままそこに在らせながら、
その恐れの言いなりに
ならないということなのではないかと、
私個人は解釈している。

恐れの言いなりになる、
それが、つまり、
恐れを起点に選択や行動をする、
ということではないのかと。

恐れを信頼しない、ということ。

恐れを起点に選択や行動をする時、
それは、恐れを信頼していることになる。

ンなもん信頼したくないわな(笑)
ぜってぇ仲良くなんかもしたくないし。

私は今まで恐れや不安と、
マブダチ(死語)だったもんなぁ…

もうお別れよ、さよおなら~♪



恐れや不安には何の力もない、
という事実が、

今まで見ていた仮想現実を、
ガシャンと壊して、

あっ…、あれって本当はなかったんだ(笑)

って、私に思わせてくれた。

そう思う時、
うーん、よくわからないけれど、

そっか・:*:・(*´∀`*)・:*:・

って感じ(説明になってねぇ・笑)



そして、相変わらず静寂の中にいて、
私の中に何かがわき起こってくるまで、
ただこのの中にいようと思った。
何もせずに。

ああ、そうそう、今不安なんです(笑)

今までで言うところの、
色々ギリギリ切羽詰まった感じで。
頭で考えると何の解決策もなく。

でも、何もしないでいたいと、
静かに静かに、
今までにない感じで思うので、
この感じのままいて起こることを
体験していってみようと思うんだよ。

私が何かを選択し動く時は、
外側の何かに煽られる時ではなく、
内側にある何かにピンと来た時だけ。
これからはそうすると心から決意したの。

もう恐れや不安を信頼することは、
やめたの。

幻想に力を与えていたのは自分だったと、
やっとわかったから。