「おや、ダスティン・ホフマンだわ。」くらいの気持ちで、
オットと晩酌しながら、見始めた映画。
新しい人生のはじめかた [DVD]/ビクターエンタテインメント
Amazon.co.jp
思いがけず、引き込まれて最後まで観てしまいました。
離婚して父親失格のレッテルを貼られた上に、
仕事をクビになる、50代のCM作曲家ハーヴェイ役に、ダスティン・ホフマン。
知的で落ち着きのあるキャリアウーマン、でも孤独と屈折した思いの中にいる、
40代独身女性ケイト役に、エマ・トンプソン。
ふたりが、もう夢物語を信じる若さではないゆえに、
かえって、そのラブストーリーが、初々しく爽やかでした
ケイトのセリフに
「傷つくのが怖い。あきらめて生きていく方が楽なの」
というのがありまして。
確かに、あきらめて動かなければ、
低め安定？の「楽」さは保てるかもしれない。
でも、どうなるかわからないけど、
一歩を踏み出してみると、
やってみないとわからない「楽しさ」を、
手にする事ができるかもしれない。
満足はできなくても、楽な人生がいいのか、
リスクをとっても、楽しい人生がいいのか・・・。
同じ「楽」という字を使っても、その選択はまったく違うんだよね。
それは、どっちがいいとかじゃなく、
自分で決める事なんでしょうけど、
ケイトのホンネは「楽しい」人生を望んでいたのだと思う
Photo by NewsWalker
あと、もうひとつしみじみ思ったのは、
人には、自分が自分でいられることを確認できる、
安心できる居場所が必要なんだよな・・
ということ。
それがあるだけで人は、自分らしく生きていける。
世間だか、常識だか知らないけど、
とにかくわけのわからない他者に傷くことがあっても、
それはそれ・・と、受けとめて、
でも、ちゃんと自分らしく、自分を表現することができる。
それは、とても大切な事だと思うのです。
ハーヴェイが、後半の披露宴のシーンで
迷惑がられ、強引ではありながらも、
父親らしく堂々とスピーチするシーンに
思わず涙・なみだ・・・・しながら、
そんなことを思いました。
ロンドンの街並もとてもステキだったし、
オトナのラブストーリーを、のんびり観てホッコリしたい
オトナ女子にはおすすめですよん♪
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