ポケコロツイン版の由真ちゃん☆

                                      By くまそえみし


   どうも、お久しぶりの石井です。

   日付が変わった直後に帰宅すると、愛する由真が泣いていた。

    理由を尋ねると、由真は、

「私みたいな低スペック女で、本当に良いのですか?」

 「今さら何を・・」

「・・私、あなたさまのお洗濯物を、たたむことができないおバカですぅ・・家事能力何一つないニートで、あなたさまに相応しくないと・・」

     ふと、我が家のPCに、『低スペック女、玉の輿婚活で大玉砕!!』と、デカデカと書いてあった。どうやら、YouTuberでいらんトピックスでも見たのだろう。

     泣きながら由真は続けた。

「あの・・石井さまが最新の家電を揃えてくださったおかげで、やっと、人さま並みの家事ができています。そうでなければ、このお家は、すっちゃかめっちゃかで・・」

    妖魔退治の疲れも気にせず、私は話を聞いてやった。

「・・つまり、私は高望みしてるおバカさんと、同じ低レベルと気づいたわけで・・あなたさまにおんぶに抱っこで・・普通なら離婚案件ですよね?」

「そうじゃない。由真が見たYouTuberに、どのようなおバカさんがでてきたか知らないが・・この手のBBAは、食器洗いもロクにできないくせに、男をATM代わりにして、タダメシ食おうとする浅ましい連中だと思うよ。そう言う連中に、男のハートを鷲掴みできる訳が無い・・」

「?????」

「たしかに、由真に家事能力は無い。けど、この鬼長官と恐れられる私のハートを、がっちり掴んでいるじゃないか♥だから、もう自分を卑下しなくても・・」

「いしいさまぁ・・」

   由真がまたもや泣きじゃくる。

「私自身ヴィランなキャラだが、たしかに年収は1000万位上で、家事能力も高い。仕事はアレだが、良く戦うし、その分稼ぐし・・高額使えるATMと言う意味でなら、鬼畜な私でも合格かな?」

    作者の言う理想の男は、『高額稼くイケメンで家事を全部やってくれる』奴らしい。だが、こんな私でも『選ぶ権利』は、ある。

    私は、由真の涙を指で拭いながら、慰める。

「安心しろ、由真は高望みする婚活BBAとは違う。」

    ・・ついでに作者のひいき目だが、彼女たち婚活BBA(しかも低スペック)の理想の生活は、高級最新家電に家事を任せ、自身はエステ&買い物三昧に明け暮れて、楽して怠惰に生きる生活であろう。由真はエステに行かないし、買い物も推しのグッズ以外ほとんど買わない。可愛いし、不器用だし、ちょっと頑固だけど・・私のような化け物を捕まえるだけの、魅力はある。

「由真は、私にとってハイスペックの良い女だ。」

    そう言って抱き寄せて、キスをした。

「わ・・私のようなデキソコナイで、本当に良いのですか?」

「逆に聞きたい。由真こそ、私のような妖魔絶対56すマンで、後悔していない?」

「わたっ、私は・・あなたが好きです。大好きです。」

「・・私もだよ。」

   その後、私は由真を寝室まで強制連行しました♥


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