病院からの帰り道。
リュープリンを打たれたからか、少し倦怠感があった。
この倦怠感、アレだ。
コロナのワクチンを接種した後に似ている。
もちろん副反応には個人差があるから、当てはまらない人もいるだろうけど。
私の場合は、そんな感じで少しだるい感じがする。
ぼーっとしながら、薬局が入っているビルへ到着。
2階、か……。
普段ならなんてことないけど、少し体が重く感じてだるい。
接種から1時間も経ってないのにな。
階段を上がり、自動ドアを開け中へ入る。
「いらっしゃいいませー」
2人の薬剤師さんは微笑んで迎えてくれた。
色々あって病院にいる時間が長くなってしまったから、大袈裟だけど「やっとゴールまできたか」という達成感に浸る。
処方箋と保険証を出すと。
「お薬手帳お持ちですか?」
「あ。はーい」
「ありがとうございます。番号札を持ってお掛けになってお待ちください」
ちょうど私の他には誰もいなかった。
ウォーターサーバーのお水をいただき、ほっと一息ついていると番号が呼ばれた。
「骨粗しょう症ですか?」
「へ?」
一瞬戸惑ったけど、そうか、骨粗しょう症の人が処方されるのと同じ薬なんだよなと思い、リュープリンを打ったので…と訂正すると納得してくれた。
「それでは、お薬の説明をさせていただきますね。こちらのボンビバ錠は…」
ボンビバ! なんて楽しそうな響き。
薬の名前ってなかなか覚えられないけど一発で覚えてしまった。
しかも、厚紙のケースに1錠収納されているという特別仕様。
「月1回1錠飲んでください」
「はい」
「飲み方は朝起きた時に、コップ一杯の水で噛まずに飲んでください。飲んだ後は60分横にならずに、お水以外は飲食しないでください」
「横になるとどうなるんですか?」
「胃や食道に炎症が起きる場合があります」
「なるほど……気を付けます」
お薬飲んだ直後は横になったりしないけど、60分のどこかでうっかりやると怖い。
1か月に1回。ちゃんと効いていてもらわないと困るし、気を付けよう。
「1か月に1回なので、毎月5日に飲むなら5日って決めておいた方が忘れませんよ」
「確かに!」
ボンビバ錠のケースにもちゃんと日付を書く欄があった。
”おくすりのむ日 月 日”
あと、「ボンビバのむ日」と書いてあるカレンダー用シールが付属。親切だなぁ。
ここまでしてもらったら、きっと忘れないでしょう。
「今って歯医者さん通ってたりしますか?」
「あ、はい。根幹治療してます」
「歯を削ったりするとかける危険がありますから、先生にボンビバ飲んでいることを忘れずにお伝えください」
「はい」
歯が欠けるのが一番困るなぁ。
でも根幹治療だから、もう削ったりはしないだろう…多分。
ボンビバ飲んでて歯の治療している人、皆どうしてるんだろう?
「あとこちらも骨を強くするお薬ですね。1日1回朝食後に飲んでください」
アルファカルシドールカプセル。
これがビタミンDのやつか。
ビタミンDってキノコとか魚食べるといいんだよね。これからは少し意識して摂ろう。
薬をもらったし、帰るだけ。
片道1時間半。
時間が経つごとに体が重くなっていくような気がする。
早く帰って横になりたいな。
帰りの電車で座れた事が、今は何よりもありがたかった。
