リュープリン2回目の接種を受けるため再び病院へ。
この日も待合室にたくさんの女性が静かに待っていた。
私も受付を済ませ、まずエコー検査を受けるために待合室で呼ばれるのを待つ。
「子宮筋腫小さくなってるといいな」
前回は先生とすれ違いがあって、滞在時間が長引いてしまい日が暮れてしまった。
そうでなくても、最近は日が短くなってきているから、今回は午前の予約を入れた。
帰りに元気だったら、近くのカフェにでも寄って癒しのティータイムと行きたいところだけど…。
多分、無理だろうな。
1回目でもぼーっとしてだるかったし、きっと今度はそれ以上に辛いんだろうな。
この一か月。
「リュープリン 2回目 副反応」というキーワードでどれだけ検索したことか。
そして、どれくらい不安になったことか。
私はすぐ「今心配しても仕方のないこと」を心配してしまう。
個人差があるし、まだ今後どうなるかもわからないのに。
「あまり考えないようにしよう!」
と思いつつも、不安が勝ってしまってじっとしていられない。
同じように悩みを抱えた人の体験談を読んでは心配になったり、逆に励まされたり。
”私もこの人のように、1回目そんなに大きな副反応がなかったけど、この人2回目は『すごく辛くて1回目の比じゃない』って言ってる……。特にホットフラッシュってやつが厄介そうだな。ひどい時は寝てる時熱さで目が覚めて寝不足になるなんて…。
小さい扇風機が役に立ったのか。充電しておこう”
こんな感じで体験談を読んでは、あーだったらどうしよう、こーだったらこーしようと言った風に自分に置き換えシミュレーションした。
「emitさーん、診察室へお入りくださーい」
「しつれいします」
よかった。前回と同じく担当が女性だ。
エコー検査は、やっぱり同性だとちょっと安心する。
下着を脱いで内診台に座ると、回転と同時に足が開く。
ウィーーーーーーーーン。
この回転する時の音が「ロボットの変形シーンかよー」とツッコミ入れたくなる大きさで嫌だ。
何回やってもこの瞬間は抵抗があるというか慣れないので、いつもなるべく虚無モードになる事を心がけている。
「…………」
虚無。
すると。
「失礼しますね」
いきなり男性の声。
前回の院長先生ではないな。
これには少し驚いて、虚無モードが解けかけた。
前回も女性だったし、ついさっきまでも女性の声しかしなかったじゃん。
意表をつかれたけど再び、
「…………」
虚無。
モニターに映る自分のエコー映像だけをぼんやり見つめる。
淡々と。数値を読み上げる男性。
カーテンの向こうで筋腫や嚢腫の大きさの記録がとられている。
「94.4」
これはきっと一番大きい筋腫のことだ。
確か前回は99.9あったはず。
僅かだけど小さくなっていた。
リュープリンの効果があったってことか…。
やっと実感できてうれしい!
「はい、おつかれさまでしたー」
「ありがとうございましたー」
男性が立ち去る気配がすると、
「戻りますね」
ウィーーーーーーーーン。ガシャン。
女性の看護師さんがロボットの変形を解除した。
「おつかれさまでした。この後、先生からお話があるので、待合室でお待ちください」
「はい。ありがとうございましたー」
私はささっと身支度を済ませ退出した。
少しだけど、筋腫小さくなっててよかったな。
結果が気持ちを軽くしてくれた。
2回目を打ったら、もっと小さくなるのかな?
副反応は怖いけど効果が少しでもあるなら、続ける価値あるよね。
これは、ちょっと楽しみになってきたぞ。
私って単純だなーと思った。
