病院とジムは家から近くて通いやすい場所が一番いい。
そんな私が技術力重視で家から1時間以上電車に乗って行く病院を選んだ。
MRIの結果が入っている紹介状を初診受付に渡すと、スマホに順番が来たら通知で知らせてくれたり次回の予約が簡単にできるアプリを入れるよう案内された。
「便利ですよ」「割引しますよ」の言葉に弱いので、最近はどんどんアプリが増えていく。
おかげで私のスマホの中はアプリでいっぱい。
せっかく壁紙に設定しているお気に入りの写真(昼寝中の猫ちゃん)も隠れてよく見えなくて悲しい。
そろそろ整理しないと。
待合室にはたくさんの女性が座っている。
私と同じように子宮筋腫だったり卵巣嚢腫の人もいるんだろうな。
今のところ原因不明のこの病気になってしまって、経過観察だったり
手術を決めて通院している人も生理が重くて相談している人もいるだろう。
みんなそれぞれ様々な悩みを抱えている。
私だけじゃないんだと思うと、初めての病院で不安と一握りの希望を持つ私は勇気をもらえた。
携帯にブルっと通知が来て、液晶モニタに私の受付番号が表示された。
アプリの通知、モニタに表示されるより先にくるんだ、と感心。
「はじめまして、先生。お世話になります」
「emitさん、はじめまして。どうぞお入りください」
「ありがとうございます」
「腹腔鏡手術をご希望とのことで、単刀直入に申し上げますと腹腔鏡で手術することは可能です」
「本当ですか!」
「はい。ご紹介いただいた病院でも昔は腹腔鏡していたのになぁ。そうか、今はもうしていないんですね。悲しいな」
先生は独り言のように小さい声でつぶやく。
「それにしても、どうしてこんなに大きくなるまで。すみません。少し言い方が悪いですが…放っておいたんだろう。手術は薦められなかったんですか?」
「はい。子宮の外側にあったからか生理の時に出血がひどいとかなかったので、私がつらくないならこのまま経過観察でいいと先生には言われていました。
手術にもリスクが伴うので、辛くて仕方なくなったら手術を考えましょうって。
卵巣もMRI撮った時に骨盤にしっかり収まってる状態だから、とりあえず捻転する心配もないだろうって」
あはは、と不幸中の幸いでしたと笑いながら話していたら先生は。
「そんな馬鹿な事ありますか」
と呆れたように言った。
「子宮筋腫も大きいですが、どちらかというと僕は卵巣の方が心配です。このまま放っておくとガン化する恐れがありますので出来るだけ早く手術した方がいいでしょう」
放っておくとガン化?
そんな話、前の病院では一言も出なかったから、セカンドオピニオンって大事なんだなと思った。
世の中にはたくさんのドクターがいて、その病院の方針なども枝分かれしている。
患者は自分にとってよりよい方法を選ぶ権利があると思うので、もしも心配だったらセカンドオピニオンで他の病院の他のドクターの話だけでも聞いてみるといいかもしれない。
一回断られてしまった手術も、もしかしたら他の病院では可能かもしれない。
ちょっとお金はかかってしまったけど、新しい情報が聞けてよかった。