「ないですね」
「えっ」
「出血が多いから、きっとトイレで何かの拍子に抜け落ちたのに気づかず流してしまったのかもね」

そんな回答が返ってくるなんて1ミリも期待していなかった。
体中の緊張が解け、顔が自然とほころぶ。

タンポンが体に入ってしまったみたいなんですって血相変えてきた時には、すでに入ってなかったなんて何とマヌケで恥ずかしい話なんだろう。

だけどもうそんなのどーだっていい。

心の底から「よかった~」しかなかった!

「…でも、何か硬いものに触れるね。これは検査した方がいいかも。生理が終わったらまた来てください」

心が軽くなり今にも飛んでいきそうだった私は氷の刃で射抜かれた。

一週間後。
絶対によくない事が待っているんだろうなぁと覚悟して先生のもとを訪れた。
硬いものの正体は7cmの子宮筋腫だった。

なんで子宮筋腫になんてなっちゃったのかな?
食べ物のせい?運動不足のせい?ストレスのせい?
子宮に腫瘍があるって、大変な事じゃないの?
すぐ手術とか言われたら会社すぐ休みくれるかな?

色々な事が頭を駆け巡ったけど、良性の腫瘍だからすぐに手術ということではなく
症状が辛くなければ基本的に経過観察で、すぐに手術するわけではないとのこと。
そういわれても、心配なことは心配だ。
友人に話したら驚かれるかなと思ったが、「あー、子宮筋腫かぁ。友達にもいるよ」と随分とあっさりとしたものだった。

子宮筋腫について、私は知らない事が多すぎる。
まずはどんな病気なのか知ることから始めようと思った。