みんなの図画工作教室@Musica Soave 3月 | emisunaoekakiのブログ

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色々な年代のための図画工作教室。毎月その様子をブログにしています。

 

三浦の春一番は横綱級。遠慮なくいろんなものをふっ飛ばします。

そんな中教室に集まってくださってありがとう!

 

[午前の部]

Oさんの作品

ご自分の名前を大きく一文字ずつ、デザインしながら書いていきます。

かわいいタコさんがこっちを見ていますねー

 

漢字の書き取りをやっていると

ゲシュタルト崩壊していって

意味をなさない形に思えてきますが

同じような効果があるのかな

漢字一文字などを普段より大きく描くと

毎日見ているところから少し離れて

新鮮な目で見ることになります。

 

そうして見てみると自分の名前の形に

面白さを感じたり

新たな意味を発見したり

また深く調べて感じそのものの

深い意味を知ったり。

 

新鮮な視点を持つということが

芸術の効用なのかもしれません。

新しい春に、ファイト!

 

 

Kくんの作品

家で作り始めた双六を持ってきてくれました。

このスピンはよく考えられていて磁石の反発を利用した

ルーレットなんです!!

いつもこの創意工夫のアイディアの豊富さに舌を巻きます。

 

Kくんは集中する時間が長くなり深くなり

作りたいアイディアがどんどん出てきて止まりません!

絵と言わず、工作と言わず、想像の世界と共に

アメーバ状に広がっていって止まるところを知りません。

羨ましいくらいクリエイティブ。

 

かっ飛ばせ〜〜Kくん!

 

Rくんの作品

かわいいっ!!この赤鬼っ!!

今回は鏡を使った工作だったのですが

ケーキの形にはカービーの絵が描かれています。

Rくんが描くといろんなものに

丁寧さと素朴さ、そして力強さが宿るように感じます。

 

その人らしさがどんどんまとまってきているのを

目撃している、と感じます。(役得役得!)

 

素敵な世界が広がっています。

 

 

Tちゃんの作品

Tちゃんはもりもり制作をしました。

ショートケーキのイチゴを

折り紙1/4に切って作ったのですが

切った後のその形がハートだということに気がつき!

かわいいワッペンにしました♪

 

他愛もないことかもしれませんが

こんな風に自分で気が付くということが

とっても大事なことだと思うのです。

自分で見つけたことは忘れない。

 

Oさんが一所懸命絵の具を使っていたら

Tちゃんはどうしてもお手伝いしたくなり

最初は絵の具をもらって横で自分の絵を描いていたのですが

アシスタントとしてベタ塗りも頑張っていました。

 

大人が一所懸命になっていることを

子どもが横で見て

自分でもやりたくなる

そこに敷居がない感じ。

こうやってどんどん自分のものにしていくのだろうなあと

感じます。

 

塗るのって気持ちいい

真剣に切って、綺麗に切り出せると嬉しい

そういうちょっとしたことから創造の楽しさが始まるのですよね。

 

Yさんの作品

Yさんは先月描いた絵を封筒やポチ袋に加工しました。

型紙を自分で切り出して

どの部分を封筒に持ってくるか

あれこれ試しながら見ていると、「ここにはこれ!」という

ぴたりとハマる場所があります。

 

その感覚が、デザインの感覚だと思うのです。

 

Yさんは人を描くのが得意なので参考になるかな、と

山本容子さんの特集のムックをお持ちしてみました。

 

山本さんの人とバックの装飾の流れるようなバランス

いい刺激になったのでは、と思います。

 

いつも描く絵と、この封筒に描いたような図案

そういうものが出会うとまたきっと新しいYさんの絵が出来上がるのでは

ないでしょうか。

 

Hちゃんの作品

忙しい中、この教室に来てみたい!と滑り込みセーフで間に合いました。

来てくれてありがとう!

 

初めて初めて使ってみた水彩を

紙と筆のあんばいを見ながら楽しんで、、というところで

もう時間がやってきてしまいました!

また今度ゆっくりやってみようね♪

 

Tさんの作品

久々の再会!!

前のクラスを私の都合でやめて本当申し訳なかったです。

でもこうやってまた訪ねてくれて嬉しかった〜〜

 

TさんにはLine of Actionというクロッキーができる

サイトを教えてあげました。

これの「教室形式」というのを選ぶと

最初は2秒のスケッチ

次は5、そして20秒、とだんだん描く時間が増えてい区のですが

ランダムにスケッチするオブジェが出てくるのです。

 

これは私がアメリカで習っていたDrawingと同じ形式。

2秒で何て何も描けません!

でも、その2秒でどう骨格を把握するか

上手に描くのではなく、どう物体を認識するか

そういう訓練がされるのです。

 

私も帰ってからやってみたのですが

そうそう、これこれ!!懐かしい!

楽しすぎて!!!日課になりそうです。

 

Tさんはまずは静物のコースから選んで

次々と出てくる無理難題(笑)に立ち向かっていました!

 

その中で、

「ディテールに釣られた」絵よりも

「丸っと形を把握」した絵が何点かあって

その感覚を是非ともこれから伸ばして言ってほしいと思いました!!

 

久々にTさんの明るさに声を立てて笑ってしまった。

それもまた懐かしかったです^^!

 

 

 

 

[午後の部]

Sさんの作品

アボリジニの絵画からインスパイヤされて

自分の身の回りの景色を描いていきました。

 

丸みを帯びた線、カラフルでオーガニックな色味が

畑を巡る世界を慈しんでいる、という視点を感じます。

 

その後、お野菜の切り絵を楽しんだSさん。

ユーモラスでかわいらしい形。

 

色々なスタイルを試しながら

自分の中から出来上がるものを愛でるような視点が

みているものにも恵みをもたらすような絵です。

 

Rちゃん

Rちゃんのハサミさばきに上達が見られました。

鏡を使った工作で、手前に置くケーキの型紙を

切り出していったのですが、アシストなしで完璧に切り出せました!

なかなか入り組んでいるところもあったり

切っているうちに、必要なパーツも外して切ったりするところ

繊細に線を追って切り出せました!

 

Sちゃんは固形の水彩で着彩していきました。

フルーツのクリームを側面に描いたり

さらにブルーベリーのケーキも作って

カラフルなケーキが出来上がりました。

 

固形の水彩は頼りない、と同年代の子達には不人気なのですが

Rちゃんは溶かして根気よく濃くしながら塗ることができます。

「画材とのあんばい」を自分で測っている、と思います。

 

これ、口にできないから難しいのですが

その画材の特徴が手に馴染むまでには結構時間がかかります。

そしてその子の性格によっても違う。

 

固形の水彩という淡さと水と溶かしていく工程

それがきっと合っているのでしょうね。

出来上がりも大満足!

 

Tくん

友達とポケモンのステージに仕立てたTくん

これ実はケーキの土台なのです。

この土台を鏡に映すと、180度のパノラマに

主役が立つというステージになるわけです。

 

緑も一色だけじゃなく

黄緑も重ね塗り楽しく笑いながら

友達と交互に塗っていました。

 

仲良しと方を並べて冗談を言いながら作るのって

何でこんなに楽しいのでしょうね^^

 

線にも色にも屈託のなさが表れています

 

T Mくん

Tくんと笑いながら作りつつも

さらに野原に風景を作りたいと

木に着手しました。

 

何を描こうか、何を作ろうか

そこで熟考するTMくんですが

作り始めると「さらにこれ、またこれ」と

展開があってそこに楽しさを感じています。

 

しっかり作りあげたい、塗り方、切り方一つにも

そういう気持ちが伝わります。

 

 

Kさんの作品

雪柳、椿、菜の花

花束一つとっても

その人によって主役が違います。

Kさんは椿にフォーカス。

椿のカップのような花のつき方を

どうにか表現しようと影をつけながら描いています。

 

写真を撮って、あとは色付けをお家で。

 

自分のペースで自分の絵をコツコツ描いていく、という意志が感じられます。

 

Hさん

同じ花束を見ても、Hさんは黄色の花にフォーカスされました。

シンプルなようでラッパ型の蕾と

開いた時にはお皿型になるこの花の

あどけない可愛さが魅力。

 

色とりどりの花にも

何か気持ちが晴れるようなそんなものが感じられます。

 

K.Sさん

ベンシャーンの画集を持ってきたら

ビンゴ!やはりKさん好きだった!

ベンシャーンのゴツゴツとしたいい線。

それを模写されていました。

 

気づくと封筒も作り

花もスケッチしていて

今日のKさんは創作意欲がもりもりでした。

 

その中でもこの模写した手と複雑なひも。

黒の画用紙に白のペン、というのも相まって

とってもおしゃれに仕上がったと思います。

訥々とした線に乗るセンスが

Kさんにしか出せないテイストです。

 

Kさんの作品

 

Kさんはとっても旺盛に描かれます。

いろんな画材も億劫がらずに試されますが

その特徴を感覚的に捉えるのがとっても早い。

水彩の絵の具(瓶に入ったやつ)も色の渋さに注目して

大胆に全体に塗ってから対象物を描いていきました。

 

イラストをたくさん描いているので

ムードの出し方がとてもうまいと思います。

 

Kさんから白いペンを借りて

鳥と花の絵を、本当に素早く仕上げた時

「すでに頭にこの絵があるのかな?」と感じました。

それをなぞるように描くのでスピードが早い?

 

Kさんの持つ独特の雰囲気を型に嵌めず

自由に伸ばして言ってほしいと思います。