穢れの化身であるゲオルギーネの元から転げ落ちた珠から瀬織津姫が現れた。
「瀬織津姫!」
「龍様…やっとお会いできました…」
ゲオルギーネは呆然としたが瀬織津姫を取り戻そうと手を伸ばすと…
「穢れの化身…ゲオルギーネ。もう貴女はわらわに触れることはできません。」
「何を!?お前は私に取り込まれ使われるのが運命だ!」
とゲオルギーネは渾身を込めて穢れの力を瀬織津姫に注ぎ込もうとしましたが…
フェルディナンドとローゼマインが立ちはだかりフェルディナンドの持つ剣に全ての穢れの力が吸収されました。
そして倒れ込むゲオルギーネに瀬織津姫が近づくと…
「姫!」と龍神様が止めようとしましたが…
「龍様。大丈夫ですよ。力は戻っています。フェルディナンドとローゼマインが穢れの化身の手足を封じてくれたおかげで全ての力が戻りました。そして…あちらの世界の神…光の女神が混沌の女神をも一緒に封じる力を授けてくれたのです。」
「何?」
「ヴェローニカと、マグダレーナが封印されたあとに眠っていたわたくしの所に地母神様と光の女神が語りかけてきました。力を全て取り戻した後混沌の女神を封じる力も授けてくださりそれを使って混沌の女神を浄化してほしいと。あちらの世界にも浄化の神はいれど封印する力は弱いと。こちらの神であるわらわならば時間はかかるど浄化することはできると。」
瀬織津姫はゲオルギーネの額に手を置くと…虹色の光が溢れ出てゲオルギーネを包みました。
するとその光はみるみる小さくなり手のひらに乗るくらいの大きさになると祭壇の前に寝かされていたフィリーネの中に入っていきました。
「えっ!?フィリーネの中に入っていった!フィリーネは大丈夫なのですか?」
ローゼマインが叫びました。
「大丈夫です。穢れは祓われ浄化しました。ゲオルギーネは新しく生まれ変わるのです。これまでの繰り返した人生であの者は愛を知らずにいました。それが混沌の女神に愛され穢れを呼んだのです。真の愛を知ればもう穢れる事も混沌の女神に愛されることもありません。このフィリーネの中には既に新しい命が宿っていました。魂はまだ作られていませんでしたのでその中にあの者を入れました。フィリーネとその夫となる者は深く愛し合い慈しんでいます。そんな2人の子として愛を知るのです。」
「えーダームエル早っ!」
「ローゼマイン!慎み!」
「はっ!ごめんなさいフェルディナンド。」
「姫…終わったな…では…」
「はい。龍様。フェルディナンド、ローゼマイン。此度はわらわを救ってくれてありがとう。あなた達には感謝しています。穢れの化身に全ての力を取られなかったのはあなた達の愛が強かったからです。どんな時も信じあい求め合っていたから…ローゼマイン。異世界でたった1人で本当に素敵な番を伴侶を得ましたね。本当にありがとう。そろそろお別れの時です。」
「フェルディナンド本当にありがとう。ローゼマインも。そして…私に身体を貸してくれた神谷に面倒を見てくれたフラン、そしてフェルディナンドとローゼマインの眷属たち…この恩は忘れないぞ。こちらの世界で我が必要となったときはそれぞれ1つだけ願いを叶えてやる。ではさらばだ!」
「そうそう。ローゼマイン貴女には3年後に可愛い双子が誕生しますよ。愛して上げてくださいね。」瀬織津姫は可愛らしくウインクすると神谷の身体から抜け出た龍神様の光の中に吸い込まれて天に昇って行きました。
「えー瀬織津姫様!どういうことですか!?待ってください!」
「ローゼマイン落ち着きなさい!」
「えーだって私まだ16歳で3年後だってまだ10代です〜」
と、ここまで。