あなたの自分から偽られる、あなたであるものを生きている | 同胞たる、おっとりとした頬を求めて!

同胞たる、おっとりとした頬を求めて!

世界とは、貴方について書かれた書物である。

あなたは、あなたの自分から偽られる、あなたであるものを生きる、とあなたは聞いた。

あなたの自分は、自身から偽られる、あなたであるものに、あなたを生かせているのである。

 

 

また、あなたであるものは、あなたを、あなたの自分から偽らせる、とあなたは聞いた。

あなたの自分は、あなたであるものを通して、あなたを偽っているのである。

 

 

また、あなたであるものは、あなたを通して、あなたの自分から偽られる、とあなたは聞いた。

あなたは、あなたであるものを、あなたの自分から偽らせているのである。

 

 

 

 

 

(実践形而上学命題集第9巻序章第29節)

 
※「偽る」ことは、必ずしも悪いことだけではない。それは、生きる知恵でもある。現実の過酷さから、自分を守る術であり、また、現実を乗り越える力である。現実にはないものを想像(創造)することで、人間は、自然の支配から離れて、自らが住まうところを築き上げてきたのである。