手の言葉
その2 あなたから創造される世界
あなたを取り巻くものは、あなたの創造を通して、主なるあなたであるものから生きられる、とあなたは聞いた。
あなたの創造によって、あなたを取り巻く世界は、主なるものから生きられたものになっている、とあなたは理解する。
あなたを取り巻くものは、創造されることを通して、主なるあなたであるものによって生きられる、とあなたは聞いた。
創造という行為によって、あなたを取り巻く世界は、主なるものから生きられる、とあなたは理解する。
あなたを取り巻くものは、あなたの手を通じて、もとからなるあなたから生きられる、とあなたは聞いた。
あなたの手によって、あなたを取り巻く世界は、もとからなるあなたから生きられる、とあなたは理解する。
あなたを取り巻くものは、あなたの手を通じて、主なるあなたであるものから生きられる、とあなたは聞いた。
あなたの手によって、あなたを取り巻く世界は、主なるものから生きられる、とあなたは理解する。
あなたを取り巻くものは、主なるあなたであるものを通して、もとからなるあなたによって生きられる、とあなたは聞いた。
あなたを取り巻く世界は、主なるものを通じて、あなたから生きられるものとなる、とあなたは理解する。
あなたを取り巻くものは、主なるあなたであるものを通して、あなたを取り巻くものを生み出す手を与える、とあなたは聞いた。
あなたを取り巻く世界を創造するあなたの手は、主なるものを通して、あなたを取り巻く世界からもたらされたものである、とあなたは理解する。
あなたを取り巻くものは、主なるあなたであるものを通して創造される、とあなたは聞いた。
あなたを取り巻く世界が創造されるには、主なるものを介さなくてはならない、とあなたは理解する。
あなたを取り巻くものは、あなたに、あなたを取り巻くものを生み出す手を与える、とあなたは聞いた。
あなたを取り巻くものと関わる道具である手は、さらに手の延長であるものを作り出していった。
(続き)
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7月1日、アマゾンにて、中世キリスト教神学にインスパイアされた哲学詩「人間の神学」(電子書籍、キンドル版)を刊行しました。
(第6章より抜粋)
ただ疑うことからは、なにも生み出されない。
そもそも疑うのは、より信じるがためである。
信じる心があるからこそ、あらゆることを疑い、探ることが可能になるのである。
すなわち、なにものにも替えられることのない、固有のあなたであるものに息づかされることを信じることができるあなたは、
常に、なにものにも替えられることのない、固有のあなた自身であるものに息づかされるあなたである。
なにものにも替えられることのない、固有のあなたであるものに息づかされることを信じる心が、
あなた自身が、なにものにも替えられることのない、固有のあなたであるものに息づかせる力となっているのである。
<内容紹介>
中世ヨーロッパ神学に着想を得て、人間の信念について問いかける哲学詩。
序章 魂の入れ物である体を通して生きられている
第1章 否むことのできないところから立ちあがる(聖アンセルムス)
第2章 自分に基づくものだけを生きる(アベラルドゥス)
第3章 自分自身から直に生きられる(ルター)
第4章 一にして多である自分(ティエリー)
第5章 自分を育むために他者の存在がある(聖ボナウェントゥラ)
第6章 信じるものが自分を支えている(聖ベルナルドゥス)
第7章 共有できるものを生き合う(トマス・アクィナス)
第8章 具体的なものが、具体的な自分と他者を創る(サン・ヴィクトール学派)
第9章 反対のものからも、また創られる(クザーヌス)
第10章 他の誰でもない、自分であるものを生きる(ウィリアム・オッカム)
第11章 他者から生きられている自分を生きる(エリウゲナ)
第12章 互いは結ばれ合っている(ドゥンス・スコトゥス)
第13章 すでに生きられているものであることに気づく(エックハルト)
第14章 この世界はいかにも美しい(聖フランチェスコ)
終章 人間共通のものを通して、自分を超えた自分であるものと巡り合う
※ブログに掲載のものを元にしていますが、さらに思索を深め、進化を遂げたものになっています。
