第22回 相手と同じ場所に自分を置く | 同胞たる、おっとりとした頬を求めて!

同胞たる、おっとりとした頬を求めて!

世界とは、貴方について書かれた書物である。

 共通の言葉によって、また、相手の言葉を通して、相手に語りかけることは、とても高いハードルのように思われます。




 じっさい、それは難しい。




 そして、どんなに共通の言葉、相手の言葉によって語りかけても、相手が聞く耳を持とうとしなければ、まったくの無意味です。




 共通の言葉、相手の言葉であっても、相手の側が聞く姿勢がなければ、かえって相手から拒絶されることになる。




 それは、語りかけようとする、その姿勢にこそ問題があるからなのです。




 語りかけるのではなく、相手と同じ場所に自分を置くこと。




 自分自身を相手と同じ場所に置くことで、相手の心が、あなたを遠ざけていたものから解放されるのです。




 それは別の言葉で言うなら、対等な関係になる、ということです。




 もともと、あなたと相手とは対等な関係であって、あなたがその関係を破って、上から一方的に語りかけようとするから、相手はあなたの語りかける言葉を警戒するのです。




 あなたからの一方的な語りかけになってはいけません。




 あなたと相手とは、対等な関係ゆえに語り合うことができるのです。




 そして、対等なものどうしであるがゆえに、あなたと相手とは、互いに理解を求め合うことができるのです。




 あなたが相手から理解を求めるように、相手もまた、あなたから理解を求めるのです。




 もし相手が、あなたから理解されようとは思わないとか、理解されたくない、としたら、それは、あなたが相手と対等な関係ではないからです。




 対等ではないあなたから自分を守るために、あなたとの間に壁を作ってしまっているのです。




 あなたと相手の間にある壁は、あなたと相手とが対等ではないために築かれていると思うことです。




 あなたが相手と対等な場所に立てたら、あなたと相手の間を阻んでいた壁は自ずと取り除かれるでしょう。




 壁があなたと相手との間から取り除かれたら、あなたと相手とは互いに理解を求め合うことができるようになるのです。




 対等な関係で、同じ場所に立つ。




 そこでは、一方的な語りかけにかわって、双方向の語り合いが生まれます。




 その対等な関係から、あなたと相手との共通の言葉が作られることになります。




 その共通の言葉を通して、あなたと相手とは、さらに相互理解を深めてゆくことになるのです。




 そうして、あなたと相手との共通の言葉と共通の場所がたくさん創られていきます。





 それは、あなたの生きる世界の拡大を意味するでしょう。





 そして間違いなく、あなたの生きる世界では、戦争も不幸もありません。





 戦争や不幸は、相互の無理解から起こることだからです。





 そこには、ただ平和と幸福のための努力だけがあります。





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