エミのショートストーリ   5 | えみし徒然草

えみし徒然草

とある精神障碍者の徒然日記です。
夢はでっかく小説家☆

  今回のお話とは無関係のイメージ画像☆ (由真)

 

 こんにちは!!そしてお久しぶりです!!山田由真です!!

 ドジっ子貧乳童顔ですが、これでも、最愛の石井さまから溺愛されて、すんごく幸せなんです!!怒られ続けて25年・・でも、今はその分、幸せです!!

 

 卵焼きさえロクに作れない私は、毎日、石井さまの手料理食べてます。家事も、えみしさんがうらやむような最新家電に囲まれて、食器洗いもお洗濯も床磨きでさえも、スイッチ一つでポポンのポン、です。後方支援しか任されなかった私は、現在、専業主婦の皆さん宜しく、お昼はマンションで待機しています。そして、石井さまが帰宅なさると、見えないしっぽふってお出迎え。夜は作り置きの夕食食べて、TV見てくつろぐのが主な日課です・・・ああ、キーを打つバツイチお化けのえみしさんの目が、怖すぎです・・・(∀`*ゞ)テヘッ

 

 そんなある日のお昼・・暇つぶしに見ていたワイドショーで、こんな事件が取り扱われていました。

 かいつまんで説明します・・とある熟年ご夫婦の奥さんが、イケてるホストを好きになり、邪魔になった旦那さんを56そうと・・幸か不幸か、旦那さんは助かりましたが、奥さんは殺人未遂で逮捕。世間ではオシドリ夫婦と言われていたけれど、実は、長年の夫婦生活で、旦那さんから心が離れた、多額の保険金を貰って、ホストと人生をやり直したいと供述したそうです・・・

 

 ああ・・・人の心は、永遠ではないのだなぁ・・・少し、悲しくなりました。

 

 ・・・その日の夕方、カレーを作っている石井さまのお背中に、私、こう言っちゃいました。

 

「もし・・・石井さまが新しく誰かを好きになったら・・私は、いつでも身を引きますネ・・・」

 

 ぴきーん!!!

 

 瞬間、石井さまは身体を硬直されまして、カクカク動きながら私の方を振り向きました。

「な・・何を言っているんだ!?いきなり、身を引くとか??」

 包丁をおいて、あわてふためく石井さま・・私、何かひどいこと言いました?(。´・ω・)?

 

「お・・・お前以外の誰かを、好きなるなんて・・・今更・・・組織内では、『キング・オブ・ジェラシー』と陰口叩かれている私に、心変わりなどあり得ない・・つか、お前が思っているほど、私はモテない!!」

「でもぉ・・・人の心は・・・」

「安心しろ、私は『ひとでなし』だ!!もうほとんど人間やめているから!!」

「?????」

「とにかく・・・お前の友人のク〇パイフーから、『嫉妬に駆られて由真ちゃんを監禁するな!!』と、脅されているし!!」

「・・・じ・・・自慢になりませんよぉ・・そんなネタ・・」

「お前に捨てられたら、私は廃棄物も同然だ。だから・・・お前こそ、何処にも行かないで・・・消えないで・・・」

「石井長官・・」

 じっと、悲しい目で私を睨んだ石井さまは、ふと、お姫様抱っこしてきて、

「この私をビビらせたお仕置だ、カレーより先に・・・」

「ひぃやああああああああ~~~!!」

 

 ・・・こうして、私はベッドルームに強制連行されました。

 

 今日も彼に愛され過ぎて、なんか怖い今日この頃でした💛