夏休みの最後に、市の大会がありました。
デカは、この大会で引退となります。
私立中の合格をもらったものの
公立中の陸上部にこだわり、私立には行かなかったデカ。
自分より足の速い子がいたので
ライバルのいないハードルを種目に選び
3年間、ハードル一筋にこだわったデカ。
自分のこだわりを曲げずに、全て自分で選んできたデカです。
その集大成がこの大会。
組で1位+タイムで5名が決勝へ進みます。
でも、今まで決勝に進んだことが一度もないデカ。
タイムもとても決勝に残れるようなタイムを今まで出したことが
一度もありません。
予選が始まる時の様子をスタンドから見ていたあたしは
もう、これでデカの走る姿が見れないんだなって
思ったら泣けてきてしまいました。
デカの走る姿が、どの子よりもカッコよくて好き。
タイムは、悪くても
一位じゃなくても、デカの走る姿が誰よりもカッコよくて
本当に好きです。
それが、この大会のこのレースで見れないことに
すごく悲しいというか、さみしさがこみあげてきて
泣けてしまいました。
アップしている姿は、やはりどの子よりもカッコよくて
<大丈夫。きっと無事にゴールできる。>
って、うなづきながらその姿をみていました。
最後の試合なので、ビデオをまわしていたあたし。
仕事でこれない旦那、
今まで応援してくれた義母たちにも、最後の勇姿をみせたかった。
いつも、スタート位置に着くと
誰よりも頭を低く礼をするデカ。
ゴールした後も、誰よりも感謝をこめて頭を下げて一礼するデカ。
この日も、誰よりも丁寧にそして誰よりも心を込めて
自分の走るレーンに頭を下げていました。
この日のレースは、とても良いスタートがきれていて
スタートでは一位でした。
でも、10台あるハードルを超えていくとどうしても途中から
3歩では飛ぶことができなくて
4歩になってしまう。
これがタイムロスとなってしまう。
でも、デカは必死に耐えて無事ゴールをしました。
結果は組で2位です。
でも、タイムが今までの自己記録を大幅に更新したのです。
1秒も。。。。
陸上では1秒縮まるってすごい事なんです。
それも、最後の試合で自己新を出すなんて。。。。
奇跡としか言いようがないくらい
凄いことなんです。
どの子もコンマ何秒で競り、コンマ何秒で泣いたり笑ったり
それを縮めるのに、ものすごい練習をしているわけなんです。
それが、最後の試合で1秒も更新した。
コンマ1秒ではなく、1秒です!!
しかし、デカが1秒縮めたといっても
トップのグループとは2秒違う。
いやいや、でもこの粘り強いデカはすごい!!
ゴールの余韻を少しかみしめ、自分の走ったレーンに
この日も深々とゆっくり一礼をしました。
転倒することなく、無事にゴールできて本当に良かった。
スタンドから、小さくその健闘をたたえる拍手をしたあたし。
競技場を見渡しながら、今までありがとう。と感謝し
ビデオをカバンにしまった。。。。。。
つづく