亡くなった父がお世話になった病院から葉書がきました。
 
 
内容は、解剖体の慰霊法要を行うので参列ください。とのこと。
 
もちろん、母とあたし。弟と参列する事にしました。
 
 
5月26日(水)
 
ついでに、解剖結果がどうなっているのか連絡し
慰霊祭が終わったら、
病棟のほうで説明をしてくださるらしい。(後日、記事にします)
 
 
何がなんだか、わからないけど
三人で出かけることにしました。
 
 
父が亡くなってからもうすぐ1年。
思い返してみれば。。。ホント早くて、今でも夢をみてるよう。
母は、未だにどこかで父の姿を探しているようにも感じます。
 
 
この解剖体慰霊祭とは。。。
 
 
 
父の場合、原因が不明。
先生達もわからない、とても難しい病気らしい。
デカの強い希望もありました。
 
とにかく、病気の原因を探るために病院のほうから解剖を頼まれた
っていうのが父の場合です。
臓器だけの解剖です。
 
 
また、もう一つ
もし、自分が死んだら医学のために研究してください。という
献体解剖もあります。
 
 
そして、事故など色々な場合で
病院で処理する遺体臓器などもあります。
 
 
それらの遺体や臓器を病院のほうで一斉に法要してくださるのです。
 
 
 
父の亡くなった病院は、とても大きな大学病院なので
大学生の研究や授業など、遺体を使って勉強材料になるわけですが
その遺体をこうして法要してくれるとは
全く知りませんでした。
 
 
医学部の大ホールで
お坊さんも4人きて、1人づつ名前を呼びお経をよんでくださり
祭壇は、それはそれは素敵に飾ってありました。
豪華でした。
 
 
病院の先生、学生がお礼のお言葉を読み上げてくださり
病院関係者、先生、看護士さん、学生さんら
何百人もの方が、お焼香をあげてくださいました。
 
 
家族は200人ほど参列していました。
 
 
お焼香の時も、1人づつ名前を呼び上げてくださり
そのご家族が祭壇でそれぞれお焼香をしました。
 
 
本当に、胸が熱くなる約2時間の法要でした。
 
 
法要が済むと、次は慰霊碑へむかいました。
慰霊碑の前で、献花をして
そこでも、お経を読み上げてくださいました。
 
 


 
 
解剖には、それぞれみなさん色んな意見があるとおもいます。
 
あたしも実際、ある方に
『お父さんの中に、臓器がないんだよ。
心が(心臓)ないってことなんだよ。それでお父さんは天国に行く。
なんかかわいそうじゃん。
よく、解剖に出したよね』と言われました。
 
 
そうだと思います。
 
 
そんな考えも間違いではないと思います。
 
かえって、あたしたち家族の考えが間違っているのかも
しれません。
 
 
でもね、原因がわからなくて死因は語れないし
仮定で話をすることが何よりも嫌いなあたし。
そこは、ハッキリさせたかった。
 
だから、あたしたち家族としては
解剖という決断は、正解なのです。
 
 
 


 
 
 
こんなに素敵に法要してくださって、あたしたち家族は
病院にお礼を言いたい。
 
臓器だって大事な父のもの。
 
それを、ちゃんと慰霊法要をしてくださって
また、父の事を思い出す良い時間を過ごすことができました。
 
 
本当に感謝です。
 
 
上にも書きましたが、それぞれの考えなので
正解も間違いもないって思います。
 
 
ただ、家族が忘れていた何かを思い出させてくれた
そんな気がします。
 
 
母は、父の写真を持参していたので父に
こうつぶやいていました。
 
 
 
 
『おとうさん、もう一度お葬式をしてもらってよかったね』って。