男の腕枕で


男の胸の中で眠る安心感


ずっと忘れていた



こんなにしあわせだった?


こんなに甘美だった?


ずっと私に欠けていたもの


その時に、気がついた


私はこれに飢えていたんだと



ずっとずっと時間が止まって欲しい

ずっとこのまま、、、、

なんて、歌の歌詞のようなことを思った。



私は、もう次から次へと浮名を流したい訳じゃない。


たった1人の信頼できる人と、

落ち着いた穏やかな愛情を感じて生きたいだけ。



だから、一途な、芯は真面目な人がよかった。


年齢を重ねていても、頭の悪いクズ野郎はたくさん居る

そんなのは、もちろんご免だ。


そして、彼は合格だと思った。


きっと、彼の本質は真面目。

女には純情と。



あながち間違いではなかったと思う。



ただ一つ、計算違いが。


仕事ができる男は

往々にして、色を好むという事を忘れていた。


私の想像以上に、彼にはコミュ力と、自信があって


私の想像以上に、女性と色々あった。



亡妻への嫉妬だけではなく、

彼に寄ってくる他の女達への嫉妬心も持たなくてはならなかった。


本当に仕事が立て込んで忙しくて会えない時

そんな時にまで、疑心暗鬼が頭を出す。



そんなに心配しなくて大丈夫よ


亭主、思うほどにモテもせず、、、って言うじゃない?

それと同じ。


いくら多少仕事が出来て

お金を持ってたとしても、

私が想像するほどには、モテないって。


それに、私が負けるくらい魅力的な女は

中年の女は、そうそう居ないって。



そう、自分に言い聞かせて、不安を拭う。