その34『一緒に♪初心者るーちゃんとイリスと記憶の書架(小説/アルカード編)-8』 | 初心者るぅちゃんのエミルクロニクルオンライン(ECO)日記

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※注意


必ず。その19

『一緒に♪初心者るーちゃんとイリスと記憶の書架(小説編)-1』

注意事項を読んで

ご了承頂けた方のみのご覧頂くようお願い申し上げます。




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後を追いかけて来たアンジュとブラムが身構える。


「おっと暴れるなよ?

まさかこのメンバーに勝てるとは思っていないだろう」


彼女は目線を私から外さずにそのまま答えた。

「仕方ありませんわね。抵抗するだけの力もありませんし

この場所が見つかった時点でわたくしの負けですわね」


彼女の言葉は…真実だけど嘘。

ワザと見つかったんだ。

彼女も…私と同じ。自ら舞台を降りる事は出来なかったから

誰かに終わらせて欲しかったんだ。


「吸血鬼さん。あなたも私と同じようにアルマなんですか?」


「アルマ?なんのことですの?

わたくしは誇り高き血を継ぐものアルカード。

まぁ人間からみたら化け物に違いありませんわね」


そういうと悲しそうな目をしていった。


「わたくしは文字通り血を吸う鬼。好きなだけ恐怖し忌み嫌い

化け物として恐れればいいんですわ

わたくしはそういう存在ですのよ」


「違う。。。」


私は口を開いていた。


「私も同じだから…貴方の気持ちを分かるなんて言わない。

でも…それでも。幕を閉じたらダメなんだよ」


彼女はポカンとした顔をしたかと思うと。伏目がちに呟いた。

「…私は変われませんわ」


「変われるんだ。紙芝居で私は見たんだ。

その紙芝居では吸血鬼は約束を守って

人々を守り続けていた優しい吸血鬼だったんだ」


…それは彼女に向けて言った言葉なのか。

それとも自分自身への言葉なのか分からなかった。


ただ確かな事は一つだけ。私はアルカードを見捨てる事は

絶対に出来ない。


…彼女を見捨てる事は

自分を見捨てる事と言う事だから…。


私はアルカードの前に傷だらけの腕を突き出した。


それを見たアルカードはその傷に優しく触れながら
「…私に血を吸わせると言うんですの?」


「何を考えているんだ。それにこいつの罪が消える訳じゃない…

こんな化け物…」


ブラムが口にした瞬間に私の顔を見てたじろいた。


私はきっと…とても恐ろしい顔をしていたんだろう。


そんな様子を見ていてアルカードは言った。


「安心して下さい。私はもう暴れたり致しませんわ

わたくしの誇りにかけて。私は盟約を破る事は致しません」


腕に口を近づけながら彼女は言った。

「その…直に吸うのは初めてだから

痛くしてしまったらごめんなさい…」

彼女は消え入りそうな声で言った。


「ん。ごちそうさま。感謝いたしますわ。

さあ。わたくしをどうするかはあなたがおきめになって。」


私は…受付嬢の所に連れていくことにした。

受付嬢は…少なくとも私を裏切ることは

無いと言える唯一の人だから。


「エスコートしてくださる?」


アルカードの手を引き

私達はなんでもクエストカウンターへ向かった。



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