私が生まれて・・・

私が父と母の娘となり

いつしか言葉を話すようになって

きっと・・・

おとうさん
おかあさん

と、呼んだことでしょう。

父のこと

お父さん

と、どれ程呼んだのかわかりません。

なぜなら、

呼ぶ機会が少なかったからです。

父との想い出があまりなく
寂しい子供時代でした。

お母さん、と呼ぶことも
小声で遠慮しがちでした。


周りの顔色を気にして
私が一番、私らしくなかった時代



4/28は、父の命日でした。
18年の月日があっという間に流れました。

主人と共に命日のお祈りをしていたとき

ふっと、睡魔に落ちました。

ほんの数十秒でしたが、私はとても気持ちのいい感覚を味わいました。



『お父さん』

今は呼んでも返事は返りませんが
もっといっぱい呼びたかった・・

お父さん・・・
お話もあまりしなかったね

怒られたこともなくて
誉められたこともないけど

私を愛してくれていたんだよね?

もし叶うのならば・・・

もう一度、お父さんの子供として
生まれてみたいな

お父さんに遠慮なくぶつかってみたいな

お父さんと手をつないだり
お父さんの手を引いたり

一緒の時間をいっぱい持ちたいな

最後に看取れなく

ありがとうも言えなくて

受け入れることが大変だったよ

私は50日泣いて暮らしたんだよ

今言えるのは

やっぱりね

私をここに存在させてくれて

『ありがとうございます』

『私は幸せに生きているからね』

お父さんへ


親に甘える人生を
少し味わってみたくなった・・・

そんなこんなが命日を迎えて

心にあふれました。


ゴールデンウィークには
また息子が帰省します。

親に甘えられる子供達

当たり前に思っているかもしれませんが

いつかきっと・・・

当たり前でないことに気づくでしょう


今の幸せにありがとうございます
すべてに感謝いたします



矢車草の花言葉・・・
   「清楚」「幸福感」「出発」