記事によると、
クーポンは2009年度から、子宮頸がんでは20~40歳、乳がんでは40~60歳の5歳刻みの年齢の女性に配られているが、来年度は対象を、子宮頸がんで20歳、乳がんで40歳のみに限ることにした。大腸がん検診では40~60歳の5歳刻みの男女に引き続き配る。
縮小の理由はいずれも20%以下という受診率の低さ。
受診率が低いからクーポンを配っても意味がない、のではなく、無料クーポンを配ってすら、検診の必要性、がんの危険性が認知されていないのです。
厚労省には、もっと危機管理を持って取り組んで欲しいもんです。
私は、乳がんの検査を受けた2年後に乳がんと診断され、子宮頸がんの健診を受けた2年後に無料検診で子宮頸がんの要精密検査と診断されました。
乳がん検査は2回ともいずれも自分で異常を感じて病院に行ったので有料検査ですし、子宮頸がんも1回目は生理痛で通院していたクリニックでの有料検査です。
そして、乳がんも子宮頸がんも早期発見であればあるほど、治療も早く終わり、また助かる病気なのです。
2年に1回でも足りないくらいなのに…。
と、歯痒い気持ちです。
乳がん検診について私の場合、胸に違和感を感じて最初に乳腺外科で検診を受けたのは30代半ばです。
胸に気になるしこりをみつけました。
そのときは見た目には分からず、触るとゴロゴロする、という感じ。
いわゆる乳がんの自己診断で、お風呂で石鹸で滑らせるようにして触ったときの違和感でした。
どんなものか分からず、怖いという気持ちが先立って乳腺外科を受診しました。
このときも近所に乳腺外科が少ない上に予約がなかなかとれず、仕事のスケジュールとなかなか調整できず、受診を思い立ってから実際に受診するまでに1ヶ月くらいかかりました。
このときは良性の腫瘍として診断されました。
それから1年以上経過し、うつ伏せになると胸に痛みを感じるようになり、と言ってもうつ伏せになんてそうそうならないのであまり気にせずにいたところ、胸のしこりが目に見えて大きくなってきました。
乳腺外科の予約の取りづらさは相変わらずだし、前回気になってから時間が経っていたものの問題なかったし、目に見えておかしいとは思いつつもまさか自分が乳がんになるとは思わないしと現実逃避的なものもあったと思います。
おかしい、と感じてから4ヶ月後に受診したとき、しこりの大きさは直径5cm程に成長していて、術後治療では抗がん剤を使う必要があると言われました。
これがもっと早ければ、摘出後抗がん剤の必要はなかったそうです。
若年性乳がんというものもあり、そもそもの40~60才の5才おき、という検診ですら遅いし足りないと思います。
乳がんの原因は食生活や生活様式の欧米化とも言われていますが、そうであれば、小さい頃から現代の生活様式をしてきた今の20~30代女性もリスクが高いのではないでしょうか。
乳がんは、他のがん治療よりも部位が広いため、放射線治療などは照射範囲も広がるのです。
治療の範囲が広がるということは、それだけ体にうける影響も大きくなるのです。
早期発見を目指し、異常を感じずとも1年に1度の定期検診をお勧めします。
子宮頸がん検診について子宮頸がんの原因は性交渉で感染するウィルスです。
潜伏期間を経てから発症することもあると考えると、20才の検診でハイ、お終い、というのはあまりにもお粗末です。
人によるでしょうが、女性が人生で1番性交渉が多い期間は10~30代のあたりでしょう。
例えば20才での性交渉で感染したとしても潜伏期間をおいてから発症することもあるのです。
子宮頸がんは、ウィルスに感染してすぐ発症、というわけではありません。
潜伏期間が(ある場合も)あり、それから異形成という、細胞の変化が見られます。
この異形成にも段階があります。
7~8割は初期段階でウィルスが消滅します。
残りの1~2割は次の段階へ進行していきます。
こうして何段階かを経て、子宮頸がんと診断されます。
子宮頸がんは、やっかいなことに、初期の自覚症状がありません。
なので自覚症状が出たときにはかなり進行が進んでいるということです。
私も無料クーポンがあるから行ってみよう、そのクーポンにしても予約がなかなか取れず、仕事の都合と折り合わず、ようやく行けるようになったから行ってみよう、と思い、行ってそこで初めて要精密検査と言われたのです。
現在は半年に1度の定期細胞診による経過観察。消滅すればそれでOK、子宮頸がんに発展したら、早期発見として対応してもらうことになります。
子宮頸がんの前段階である異形成は、進行がとても遅く、このまま妊娠される方も多いのだそうです。
検診を受けていない人の中には、感染し、異形成となり、それからウィルスが消滅する方もいるでしょう。
また、感染し、知らないうちに異形成の状態が進行し、自覚症状がでてから受診して、子宮頸がんと診断される方も多いのではないでしょうか。
子宮頸がん発症のピークは40~50代だそうですが、感染~発症までの期間と早期発見早期治療を考慮するのであれば、
子宮頸がんの発症者を母数とした年代調査ではなく、
子宮頸がんの検診受診者を母数とした感染者の年代、経過を考えなければならないと思います。
検診の受診率が少ないということは、必要がないということではありません。
ある年代が発症のピークであるということは、それ以前の年代で問題ないということではありません。
検診は死なないために行うのではありません。
もちろん手遅れになってからは遅いですが、仮に手遅れでなかったとしても、治療に要する精神的肉体的金銭的な負担は、早期発見であればある程軽減されるのです。
治療が必要な人であっても、仕事や家族、健康など、その人の生活があります。
それらの生活、人生の質を守りながら治療するために、検診は必要なのです。
国の決め事に都合よく自分の健康が維持されればいいですけど、自分の思い通りにすらならない身体です。
国の制度は利用しつつ、自分で自分の健康を守る、その第一歩として、今後も定期的な検診を受けて下さい。