宙組公演『FLYING SAPA 』を観劇に梅田芸術劇場へ行ってきました。
どんだけ長いあいだ阪急電車に乗っていなかっただろう?
梅田に行くのっていつ以来だろう?
いわゆる「お出かけ」とか趣味の遊びで遠出するのは、2月の星組公演観劇以来でした。
もちろん今日の観劇も行くべきか、行かぬべきかを慎重に考えた結果決めたことです。
結果、今の私には「観劇」という心の潤いが必要だと判断して「観る」ことにしました。
『FLYING SAPA 』は上田久美子先生のとんでもない発想に圧倒される(10年前のiPhone発売時に着想ヒントを得たとプログラムに書いてあったのですが、そこからこんな作品が生まれるとは・・・!)とともに作品の中に盛り込まれた多くのメッセージに宝塚という世界を飛び越えて考えさせられるモノがたくさんありました。
今、舞台を思い出しながら、観劇後も「考えること」を残してくれた作品に出会えてよかったと思っています。
どんな作品であっても、観る人ごとにとらえかたは千差万別なものです。
でも「サパの世界」はいつも以上に、仮に同じ人がリピートで観劇するとしても、観る度に異なる感想を持つのでは・・・と思います。
(おそらく演じる側も演じる都度に違った感情が沸き起こりつつ演じているのではないかと思う)
私は作品の中に「統制と自由」「独裁者に対するレジスタンス」「情報の真実とコントロール」・・・
いろんなメッセージを感じましたが、それについて文章にすることはまず無理!
ものすごく深い・・・
さてさて・・・
梅田芸術劇場もコロナ対策はしっかり実施されています。
①劇場入場時にソーシャルディスタンスで並ぶ
②カメラによる検温とアルコール消毒
この時午前中に病院に行っていた私はすでに3〜4回は手のアルコール消毒しているので、もはや今日の限界に達し手が赤くかゆいので(若干アルコール過敏です)「アルコール以外でお願いしたいのですが」と伝えるとなにやらウェットティッシュのようなモノをくださいました。それでもOKのようです。
③チケットは案内嬢に見せて、自分で半券を切って箱に入れる
以上で入場終了。
そこまでにどう見ても普段の倍以上のスタッフが配置されています。
そして場内のスタッフも通常よりも多いように思われましたが、客席を半数に減らしているのでそう感じるだけ?
普段ならあちこちでグループになって話し込む人を見かけますが、そういう蜜になる行動をする観客もなく、これが新しいライフスタイルの観劇なのか?と思いました。
場内はすこ〜しざわっとした小さな会話はあるようでしたが、開演5分前のブザーがなってからは本当にシーンと静まり返っていて、そのまま「宙組の真風涼帆です」という開演アナウンスとなり「サパの世界」へ引きずり込まれていきました。
客席側がこういう状況ですから、出演者さんのいらっしゃる楽屋側もしっかりと感染対策がされていることでしょう。
新しいライフスタイルが言われるようになってほとんど外出していなかった上に、新しい観劇スタイルもはじめてだったせいか、若干疲れましたが、良い作品を観た!という充実感はしっかりあります。
コロナについてはどんなに自分が感染予防をしていたところで、感染する可能性はゼロではありません。
また体調不良がコロナによるものかどうか不明であっても、一つの基準として発熱があれば「観劇を自粛してほしい」と要請されたり、逆に興行側は興行中止にせざる得ないのが今の社会状況です。
大劇場公演中の花組さんは8月2日から公演を中止していますが、それもやむおえず、現状の社会情勢から正しい判断であったと思います。
演劇は生きていくために絶対に必要なモノではないですが、それでもやっぱり心の潤いとして存在してほしいモノの一つ。
うまく折り合いをつけて新しいライフスタイルの中でも、観劇という楽しみを持っていられる世の中であってほしいものです。
(↑これ「サパ」の中から考えさせられたことの一つです。
まぁ、ネットでのライブ配信が積極的におこなわれるようになったというメリットもありますが、やはり生の舞台は違います。それが2階後方席でも、3階席であったとしても。
【追記】
終演後は我先に外へ・・・というわけには行きません。
ブロッグごとに退場の案内があり
①一階席後方
②一階席前方
③二階席
④三階席
の順で係の方が「どうぞご退場ください」とアナウンスしてくれます。
それでも時間にして10分もかからないので、梅芸にお出かけの方は慌てず騒がず退場してくださいね〜。