12月10日
来年1月の半ばに仕上がると聞いていたカレンブロッソが、予定より1ヶ月早く出来たと連絡をもらったので、受け取りに行きました。
今回のオーダーはおとなしめ。
着物も足袋もガラガラしているので、鼻緒くらいは無地にしました(笑)
こすぎさんの2階で、12月10日~13日に開催されていた「新啓織物の秩父銘仙展」を開催していたので見せてもらいました。
新啓織物さんは、色んなメディアや雑誌で紹介されてる秩父銘仙の織物屋さん。
昔の伝統を受け継ぐ為ではなく、現代にあった銘仙を作っているそうです。 なので、秩父銘仙に圧倒的に多かった草木柄ではなく、幾何学模様が中心。 玉虫色の光沢はありません。
紬っぽい銘仙とか、男性にも合いそうな柄とか・・・。
男性に合いそうな銘仙は面白いと思うけど、紬っぽい銘仙は触った感じも別物。
もはや銘仙ではない。
幾何学模様を作っていた新啓さんですが、最近は「銘仙らしい銘仙」が人気だそうで、復刻版も製造しているそうです。 下の画像、絨毯に置いてある紫の椿や、青地に赤い花柄は伝統の柄。 だけれども、染料や絹糸の違いのせいか?秩父銘仙特融の玉虫の光沢はあまりない。
復刻版は確かにレトロなんだけど、なんかレプリカっぽいんだよな~
今作っている銘仙が昔の物で、昔の銘仙の方が斬新で新作に見える
うさぎやの店長さんによると「銘仙は未来をみて作った物。」それと「絣がない物は銘仙ではない」とインタビューの中で話しておられました。
私も、うさぎやさんの店長さんと同じ所に、銘仙の魅力を感じたのだけど、新しい銘仙はよく見ないと絣がない。 技術が進歩ししたので、図柄がピタリと合い、絣がなく織れるのだろう。 こすぎさんによると、大きくカスレるとB反扱いになってしまうとか。。
下の画像、右側はリバーシブルの帯(カジュアルな昼夜帯的な)
柄がカジュアルなので、半幅帯の方が需要はありそう。
古着は嫌いだけど、大正ロマンに憧れる人や、マイサイズに仕立てたい人にはいいんだろうな~
今でも「銘仙」を残し、新たなファンを作って下さるのは、とても嬉しいし、銘仙ファンとして感謝します。
だけども、私は職人さんが腕を競い合い、未来を見つめてギラギラに攻めていた時代の銘仙が好きだ。 銘仙はカスレてナンボ。 大胆で斬新で粋なのが銘仙の良さじゃー (個人的な意見です)
そんな私は、これでもか!って紫の銘仙コーデw
羽織メインだったのだけど、中に反対色を持って来ると派手かなと・・・同化して地味にしたつもり。
✧ 七色の半衿・・・うさぎや
✧ 秩父銘仙長着・・・着物リメイク工房マリリン
✧ 博多帯・・・着物リメイク工房マリリン
✧ アンティーク帯揚げ・・・うさぎや
✧ 黄緑色の帯締め・・・黒猫屋
✧ 菊と柊柄の羽織・・・うさぎや
✧ 羽織紐・・・自作
✧ 柄足袋・・・千代の松