こんばんは。
天候の目まぐるしく変わる今日この頃、
例年よりもずっと早い桜の開花に
先日までの寒さが嘘のようですね。
この頃は、インターネットの普及により、
様々なお問い合せを、メールで頂戴することが多くなりました。
普段は秘書からお返事を差し上げておりますが、
先日、大変心動かされる、素敵なご縁をいただきました。
50年前にイギリスに滞在中、
英国王立刺繍学校にて学ばれていた方のお孫様より、
一つ未完成のままになっているお祖母様の作品を
ぜひとも、お祖母様が生きていらっしゃるうちに完成させて、
お部屋に飾ってほしい・・・
でもあいにくご自身は刺繍にご縁がなく、
インターネットの検索で、私を見つけてのご相談のメールでした。
いろいろなお仕事のご依頼をいただく中で、
私の中での優先順位があります。
その中でもこのご相談は、
ぜひともお力になりたいと思うものでした。
英国王立刺繍学校に在学中、
かつての学校がどうだったか・・・という話を聞くにつけ、
今よりももっと伝統的なスタイルで刺繍を教えていた頃の
英国王立刺繍学校に憧れを持っておりました。
その頃に学ばれていた方の刺繍をぜひ拝見したいと思い、
その方からお話も伺いたいと思い、
ご依頼者様の美しいお心にも打たれ、
学校の講師として、引き受ける使命も感じました。
しかしながら、50年もの歳月を経て
おそらくは色も褪色しているだろう刺繍の続きを
日本で手に入る素材でうまく調和して
完成させることができるのか・・・?
学校では、
授業のない通常お休みにあたる春・夏・冬の期間
外部からの注文製作を行うスタジオという部門で
修復・補修の手伝いに入っておりました。
その頃の経験が、果たして役に立つのでしょうか・・・。
とりあえず、お引き受けできるかどうかを判断するために
画像を送っていただきました。
それがこちらです。
ひと目拝見して、英国王立刺繍学校のやり方と分かる作品でした。
技術的には問題はなく、ほぼ完成に近い状態。
問題は、ゴールドワークのメタル糸が、真っ黒に変色していること。
刺していない部分に、同じ色のメタル糸が用意できるのか、
それから刺しかけのシルクフロスの葉と同じ色の糸があるかどうか。
それでは、続きはまた。
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