こんばんは。
本日の名古屋は、伊吹おろしが震え上がる寒さでした。
宿泊先の実家は岐阜との県境近くにありますが
雪がちらつき、水道の水は凍える冷たさでした。
インフルエンザも流行っておりますので
体調にはお気をつけ下さいね。
さて先日のクラスでは、T様がテューダー・ローズの
課題に取り組まれていました。
これは初級コースのゴールドワークでは
総仕上げ的な課題で、図案が小さいがゆえに
とても細かく、また正確さが要求され、
時間のかかる作品です。
その時にお話していたのが、見えないところを
きれいに仕上げる大切さです。
今も忘れることのない1999年の秋、
職人養成三年コースの面接で
ハンプトンコート・パレスにある学校を訪れました。
面接に先立ち、英文の履歴書と志願書は送ってあり、
・キャンバスワークの作品
・その他の刺繍作品
・デッサン数点
を持参するように言われていました。
校長との面接の途中で、当時コーディネーターだった
トレーシー・フランクリンさんが入ってくるや、
刺繍の作品のうちミモザを刺したカーディガンを手に取り
「失礼ですが、裏を拝見してもよろしいですか?」
その時、背中を流れた冷たい汗は
今でも忘れることは出来ません(笑)。
ゴールドワークのパディング(盛り上げの土台)も、
その良し悪しで上の仕上がりが決まります。
見えないところを丁寧に時間をかけるのは、
初めは退屈でつまらない作業に感じられるでしょう。
私も初めはそうでしたが、そのうちに
見えない地味なところを完璧に仕上げるのが
楽しく、すがすがしく感じられるようになってきました。
T様も、裏の始末がよりきれいにできるようになられて、
晴れ晴れとしたお顔が印象的でした。

