道。
道をゆく。
歩いた道を
思い出す。
両手を掴まれた
歩行でもなく。
砂場から遊具の
距離でもない。
への字の口元と
潤んだ瞳を拭い、
勇気をだす。
ちいさな掌に
小銭を握りしめ
歩いた道。
たった数分の
冒険は達成感に
包まれた笑顔。
道をゆく。
歩いた道を
思い出す。
どんな道へ
行き、選び。
どんな道を
歩き、迷い。
困難に
立ち向かった
幾つもの道。
四季と
成長し歩いた
幾つもの道。
期待と高揚は、
淡い花弁と頬に。
田んぼの合唱、
蔦を伸ばす朝顔。
少しの肌寒さと、
連なる紅葉の山。
白く染まる息と、
薄く凍った水溜り。
其々が歩き、
繋がる道。
道。