芽。
細く、
いまにも
折れそうな枝。
風に吹かれようと、
砂に捲かれようと。
近づく太陽と、
一年越しに届いた
時を感じて頭を出す。
小さな、
輝く緑の芽。
そこに
在るのは
従順なる希望。
生きよう。
咲かそう。
届けよう。
淡い衣が
芽からそっと
揺れ動く頃。
私達はまた
季節の到来に
目を細めて。
私達はまた
小さな命から
勇気を貰う。
儚さと尊さに、
足を竦めて
震える間にも。
もう、
雪解けから
顔をだした芽。
小さく、
艶めく命の芽。
そこに
在るのは
従順なる希望。
生きていてくれて
咲き始めてくれて
届けてくれて。
逆さまな
勇気だけど。
笑ってくれて
ありがとう。