憶。
憶えてる。
爛々と、
眼を輝かせて
未来に憧れた。
だけど、
知ることや
成長から逃げ。
右へ向いたり
左へ走ったり
前を拒んだり。
そして、
誰かの嚇しに
瞼を腫らせて。
いつも、
大きな樹木に
しがみついた。
そんな頃、
そんな日。
泣き虫だって
忘れるくらい。
木琴の拍子が
太鼓の響きへと
打つ胸の高鳴り。
凍みた膝なんて
痒くなるくらい。
虹を蓄えた
噴水のように
満ち溢れる好奇心。
靴底が磨り減り
穴が空くくらい。
全身で
駆け廻った
記憶だから。
全身で
いつまでも
憶えてる。
根拠の無い
自信こそ、
最大の力。
あの小さな
鼓動の羽を。
一枚一枚、
憶えてる。
憶えてる。
憶。