掘。
掘る。
小さな砂場の、
お山たち。
トンネル目指して、
掘り続けた。
綺麗なお城が
作りたくて
四角い窓、丸い窓、
大きな池。
掘り続けて。
必ず、
いつも完成できずに
崩れる。
指先は、
砂を掻き分けた
擦り傷。
膝も、
気が付けば
真っ黒。
いつも、
靴の中には
石ころが休憩してて。
いいことなんて、
ちっとも無かったのに。
なぜか、
いっつも楽しくて。
いつも、
砂まみれになるのが
おもしろくて。
手が、
ボロボロになっても、
また大きなお山を作りたくなる。
掘っては積んで。
掘っては掻き分けて。
地球の裏側まで、
もうすぐ!なんて。
疑いも無く、
思った。
疑いも無く、
大きなお山も作れると
思ったし。
疑いも無く、
自慢のお城を作れると
思った。
いつから、
疑うようになったんだろう。
いつから
自分を。
本当に。
本当に、
作れるのにね。
掘り続けて。
疑わずに、
掘り続けて。
地球の
裏側まで、
掘り続けて。
掘り続けて。
疑わずに。
掘る。