気。
気流。
風が流れる方に、
乗りたくなる。
この風に乗ったら、
どこまで運ばれるのか。
シャツの裾を翻して、
スカートを波打たせて。
北から吹く風に乗って、
南の風へと。
東から吹く風に乗って、
西の風へと。
綿毛に掴まって、
海を渡航する蟻みたいに。
この気流の運ぶままに、
風に乗ったならば。
流星にも負けない、
旅になるだろう。
いままで見えなかった
道を発見できたり。
此処までだと思っていた
空がもっと高かったり。
地球を、
何週も廻ってきた風。
その風を掴めたときが、
乗るべき時。
気流に乗ったつもりが、
いつか自分の風になる。
気。