#228 消えぬ想い

 

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ニノの歌い出しは「かっこいい」で溢れてる。

 

「久しぶりと笑って 歩き出す舗道には」

(嵐「消えぬ想い」より)


この「久しぶり」は「君」が言っているのか、「僕」が言っているのか。
歌詞のみを読む限りではどちらの解釈も可能だけど、私はニノの歌い方からすると、

「僕」が「君」に対して「久しぶり」と言ったような気がするんです。

その理由がニノの歌い方にあって。


「久しぶり」はちょっと低音を響かせ。
「と笑って」は口角や頬の筋肉を上げて、優しい声になっています。

 

今すぐ聞いてみてください。イヤフォーンヘッドフォーンで。

 

~♪

 

どうですか…なってるでしょう?

あまり過剰に感情を込めようとしない嵐さんですが、

この細やかなニュアンスの持たせ方がニノらしく、絶妙だと思っていて。
(無意識だとしたらなおのこと)
こういう細やかな表現を見つけるたび、好き…ってなります。


演技の仕事をしている時もそうだけど、

他者の心情を軽やかに、そして細やかに捉えて表現できることが、

「ニノらしさ」であり彼の「カッコよさ」だと私は思います。


メール歌詞の世界

 

歌詞だけを読んだ解釈と、

リリースしてしばらくしてからふと歌詞を読んだときの私の解釈を書きます。


【歌詞だけを読んだ解釈】

久しぶりに会った「いつだって大切なひと」がどこか浮かない顔をしていたら、なんでも話してみなよって言いたくなるよね。

悩みごとなんて誰にでも言えるわけではないだろうし、できるなら笑って今日を終えてほしいと私は思う。

 

この歌詞での「僕」は、彼氏になりたい・よりを戻したいという下心ではなく、

相手のことを本当に大切にしている寛大で優しさに満ちた男性だと私は想像します。

 

この二人は別れている、のかもしれない。けれど喧嘩別れとか性格の不一致とか、そういう別れ方ではなく、愛情もある、尊敬もある、でも互いの夢や人生を考えたときに一緒になることは互いにプラスにならない、という大人の選択をした感じかなと。(それ、めっちゃ辛いやつ)

 

なのに、「僕」はそれすらも受け入れて、どこまでも相手を想っている。

歌詞にある「約束」に明確なものはないけど、二人が付き合うとか、結婚するといった「僕」の想いに対する「君」の返事、みたいなニュアンスだとしたら、「僕」は振り向いてほしくて「何でも話してくれないかな」って思ってるんじゃなくて(思わせたいんじゃなくて)、大切だからこそ幸せになってほしいと思う深い愛情がある(を示したい)んだと思う。
「どうしてもゆずれないモノ」があって、この歌詞の2人は、互いを尊重して別れたことが想像できる。これは大人だよねぇ。いや、大人だってできてない←

この女性のイメージ、私は安室奈美恵さんの「Love Story」に描かれている女性に少し似ているのかなぁと。強い意思がある陰で、あまり器用ではなく、見せようとしないけど微かな揺らぎがあるというか。

 

「どうしてもゆずれないモノが 僕らの先照らしてるさ 手を伸ばそう」

(嵐「消えぬ想い」より)

 

「僕」にとってはそれがあることで「君」と一緒の道を歩けないのに、むしろ、その人の人生にとって大切なものだって理解して(しようとして)背中を押してる(押さないとやってられないんだろうけど)。「僕」との未来を築けなかったという事に囚われてはいけないよ、と言わんばかりの想いがこの言葉に詰まってる。なにそれ奥底までイケメンじゃないの元彼…!

 

 

【リリースしてしばらくしてからふと歌詞を読んだときの私の解釈】

リリース日は、2011年11月2日。東日本大震災から1年も経っていない時期。

「僕」は嵐、「君」はファンの皆、という解釈の方がこの頃は響いたんじゃなかろうか。

その場合、「僕」と「君」に彼女彼氏の関係は存在しない。

そのようなカタチがなくとも、想い合っている存在だということだけが、確かなもの。

 

本当にいろんなことがあって、久々に再会してみたものの、

表情を見る限り、全然乗り越えられていない「君」に気がついてくれる。

「何でも話してくれないかな」という言葉で、こらえていたものを解き放とうとしてくれている。

歌詞にある「約束なんていらないから」は、「いつまでに頑張ろう」という目標を決めたりするのではなく、とにかく自分のペースで、少しずつ、一歩ずつ、前に進んでいこうね、と無責任に急かすでもなく、話してくれているように感じられる。

 

「果てない空」でいう、「涙の跡が乾いたらまた呼びかけるから」にとても似ている。

 

誰かが「共に歩んでいきましょう」と言い、

誰かが「寄り添いたい」と言い、

誰かは「伝えたい」と言う。

 

彼らの想いがちゃんと歌詞にも重なっているように感じられる、

その細やかさが、少なくとも私の心に届いている要素のひとつなんじゃないかなぁと思う。

 

事実、そんな場面をいくつも見てきたような気がしている…


ルンルン曲の世界
SMAPの名曲「オレンジ」を作詞作曲した市川喜康さん、
一青窈「もらい泣き」や「ハナミズキ」を作曲したマシコタツロウさん、
そして嵐の編曲でおなじみ、ha-jさん。

切なくも前向きなメロディは、四七抜き音階がベース。
イントロはピアニカ…かな?
ハーモニカ類やアコーディオンってどうしてこう、哀愁を帯びるんだろうね。


サビのDm7→Gm7→C→F→Dm7→Gm7→B♭→A7

これニクいねーニクい。真剣さとか強い意思をメジャーセブンスひとつ差し込んで表現。

マイナーセブンスコードは暗さの中にある明るさ、

メジャーセブンスコードは、明るさの中にある強さや真剣さ。

ってことでセブンスでも与える印象がぜんぜん違うわけで。

ここでA7を差し込むことによって、流れの中でひねりが生まれて、

「手を伸ばそう」が伝えたい想いとして強調されるという。ニクいですね。ニクい(しつこい)

 

 

 

おまけ)ニノが歌い出しの嵐曲↓↓ 
Blue/チェックのマフラー/キャラメルソング/旅立ちの朝/Cry for you/シリウス/Dear snow/Waiting for you/君が笑えるように/It's good to be bad/イン・ザ・ルーム/unknown/Reach for the sky~天までとどけ~/未完/Sugar/光/夜の影/Doors~勇気の奇跡~(まだあるかも?)
 
なんなのその息混ぜ感。見え透いたカッコよさではなくて、青年にも、小悪魔にも、女性にも、翳や切なさを背負ってる感じにもなる。声域が智くんと近くても、表現として違う領域を担えているのはグループとして強いよなぁと思います。
(アカペラ的にも、同じパートを複数の人がやれるっていうのはグループとして凄く表現に富みます)
あ、台風ジェネレーションも入れる?あ、風の向こうへ?ファイトソングはちょっと違うか!

 

Data #228 消えぬ想い

収録:シングル「迷宮ラブソング」初回限定盤

作詞:alt

作曲:市川喜康、マシコタツロウ、ha-j

編曲:市川喜康、マシコタツロウ、ha-j

ソロパート:相葉・松本・二宮・大野・櫻井

サクラップ:なし

サトフェイク:なし