5日の朝方は台風21号通過に伴う突風で家が度々揺れて何度も起こされ、
6日の朝方は地震の揺れで飛び起き、2日連続の睡眠時間3時間。
6日に起きたことの内容があまりにも濃すぎて
台風で起こされたのがその前の日だったとはとても信じられません。
私の住まいは、北海道のど真ん中、旭川です。震度4でした。
ここは滅多に地震がありません。
旭川が少しでも揺れた時はどこかで大きな地震が起きている、と言われて育ちました。
2003年の十勝沖地震の時は震度4。
2011年の東日本大震災の時でも震度3。
今回以外に震度4になったのは1968年しかありません。これより上の経験がありません。
揺れてすぐ、必要なものをまとめて一段落した後、停電になった住宅街でひとり素敵な星見をしました。
不謹慎に思うかもしれないけど、最大震度6強だというだけで、まだ何も分からなかったんです。
台風、地震、停電、断水とたった2日で次から次へとやってきたので、ただでさえ寝不足だし、この先の不安を思うと大好きな自然を恨みそうになりました。
でも、あの満天の星空を見て、きっと自分の捉え方でいくらでも変えられるんじゃないかなって思い直せました。
起きたことは悪なんかじゃないよ。
目の前のことをただ、やるだけ。
夜が明けるにつれて、いろんな方が遠くから声を掛けて下さいました。
状況を説明することで、頭の中で情報を整理できたし、
人によってはそういう連絡をもらうのを厄介と思う方もいるみたいだけど、こういうときは人のせいになんかしないで、何を優先するかを自分の中ではっきりさせておくことも大事なんだと思います。
わたしにとってはこの状況が外に伝わってることが本当に心の支えになったので、出来る限りお返事したりしてました。
躊躇わず声を掛けて下さったり、
逆に安全優先、電池優先でご配慮下さった方もいる事はTwitterのTLから伝わりました。
RT等で自分の無事を伝える方法を教えて下さった方もいて、冷静かつ迅速に対応できました。
SNSの名前の頭に【無事】とつけると良いのだそうです。Facebookはなかなか名前を変えづらいので、災害支援ハブというもので無事を報告しておきました。
みなさん、本当にありがとうございます。
停電、断水になりましたが、幸いにも我が家は
公共施設のすぐそばで、地域でもかなり早い段階ですべてが復旧しました。私の生活圏内で地震による建物や道路等の被害は見聞きしないので、電気が復旧すれば、回復は早いんだろうと思います。
これからしばらくは、苫東厚真火力発電所の復旧までの節電と、万が一の大きな余震に再び備えておくことを生活に加えたいと思います。
そして、厚真、むかわ、平取、千歳、恵庭、苫小牧、札幌など地震の揺れによる直接被害があった地域への長期的な支援が、これから重要になってくるのだろうと思います。私は食品関係の仕事をしていて、これから復旧や食料供給に向けて休日返上もありうるので、この土日はしっかり休んで、自分の仕事を全うしたいと思います。
以下、7日の仕事で得た情報を。
【小売】
・6日、スーパーは営業していない、もしくは店外での営業のみで常温品は品薄
・店舗の在庫状況を把握できるのは電気が来てから(発注もそれから)
・7日、冷蔵・冷凍品、乳製品は販売停止(おそらく廃棄)
【物流・卸】
・物流倉庫が多い地域(白石、恵庭、北広島、千歳)は7日夕方時点で多くがまだ停電→メーカーに発注が入っていない(=復旧が進んだら一気に工場に発注が来て欠品が出る可能性あり)
・物流倉庫に在庫している冷蔵・冷凍品はおそらくアウト
・工場の準備ができても運送会社の多くが信号が点かない限り荷受け停止にしているので、材料や資材を調達できない(道外からJRコンテナで調達している場合、台風被害もあり長期化の可能性)
・運送会社は信号が復旧しない限り運転手には仕事をさせられない→信号復旧
・旭川空港、苫小牧港は動いてる→道外からの物資は入る
【食品工場】
・工場再稼働のためには、仕掛品、半製品やだめになった在庫等の廃棄から始めなければならない所がある
・産廃業者はてんやわんやで処理が進まない
・幼稚園等が休みで子どもの預け先がない→出勤できる社員が足りない
ということで、電気が復旧しても商品が小売店までに届くには
最短でもあと5日はかかるんじゃないかと話していました。
が、8日朝、思いのほか早く99%まで回復したので、震源近く以外は、もう少し予想より早く物資が回るのだろうと思います。北電さん(*^ー゚)b グッジョブ!!てか早く休んで…。
幸いなのは、この辺は大型店舗が食糧倉庫みたいになってたことですかね!
電気が通ったことで水も出るし、料理もできるようになったし、
買い占めみたいなことは早い段階でひと段落したんじゃないかと思います。
買占めと言えば、自分でも驚いたことがあって…
実は、大阪北部地震で被災した友達の話を聞いて、すぐに備えを見直したので、
水も2ケースくらいあったし、食べ物も3日くらいは何とかなるようにしてたんです。
電池もまとめ買いしてあるから、スマホの充電も余裕。
3日くらいそれで生きる気満々だったから(笑)、
スーパーに行くつもりなんて全然なかったんだけど、
これだけ備えていてもスーパーで普段見かけない行列とか見ちゃうと、
「自分の備えが不十分なんじゃないか…」っていう錯覚に陥りました。
こういうの見たりね。

気付いたら無心でどんどん食料をかごに入れて、レジ列まで並んでた。
あれなんて言うんだろうね。強迫観念?
安心のために、生活のために食料を買っているはずなのに、
かごに入れれば入れるほど、列に並ぶ時間が長ければ長いほど、
どんどんどんどん不安になっていく。
カゴが段々重くなってきて初めて我に返ったというか…(苦笑)
昔社会の教科書に載ってた「オイルショック」の買い占めを急に思い出して。
「…いやこれいらんがな!!家にあるがな!!」((゚m゚;)
と気付いて全部返して帰ってきました。
挙句の果てには、もう水が出るのに飲み物を多めに買ってしまいそうになったりね。
こういう不安の渦に巻き込まれないためにも、備えって大事なんだなぁと思いました。
(いや巻き込まれかけたけども)
冷静に対処できるようにするために、用意しておくんだなと。
とても勉強になりました。
反省点は、暖をとるものを考えていなかった事かなぁ。
カセットコンロ式のストーブとか、電気式じゃない灯油ストーブとか。
正直、これがあと数週間後だったら…と思うとかなりゾッとしました。完全に秋なので…
あと普段の車のガソリンの入れ方。
いつも目盛2つくらいになるまで給油しないんです、面倒くさがりで…(笑)
でも、もし目盛2つの時に被災してしまったら、ただの鉄のカタマリになってしまう。
なので、せめて半分くらいは常に入ってる状態にした方がいいのかな、と感じています。
ガソリンがあれば車でスマホの充電もできるし、テレビも見られるので。
これを読んで私も備え必要かなぁ…と少しでも思うことがあったなら、今すぐやっておくことを強くお勧めします。
私は大阪の時にそう思って、やっておいて良かった…!!(´;ω;`)と心から思ったから。水1ケースあるだけでも全然違う。
後悔や不安を抱えて過ごす1日は、あまりにも長く感じます。
いろいろちゃんと動き出すのは月曜日かな。
直下型の地震だけあって余震がとても多い。
テレビを見ていても3分に1回地震情報が出たりするし…これはツライ…。
昨日の夜に知りましたが、近畿では今でも停電しているところがあるんですね。
三重の友達から電話が来て「こっちも丸一日停電しとったんよー」と聞きました。
まずは、現地の活動が早く進みますように。
そして生存している方々の支援が、行き渡りますように。
私も自分の生活や仕事を整えながら、やれることをやっていきたいと思います。