この記事は、ARASHI Song Reviewシリーズの記事です。
過去のレビューはこちらをどーぞ!
甘いのよね。とにかく甘い。
しょさんの息混ぜ声がなおのこと。
なのに、どこか苦い。
全体を包むふわっとした空気感、愛や幸せに満ちた空間、っていうのは、なんというか…現実にはとてもくすぐったい感覚なのだけど、なんか、櫻井翔の優しさがファーーって丸ごと出ちゃってるのすごい。
甘いムードを作っているのが、要所要所に入ってくるソプラノサックス。
過去も、今も、未来も、ずっと、輝いていて。
なかなか恥ずかしくてこんなに素直になってくれないものですが、永遠を願うくらい、「君」への想いが確かなものになっているっていうのは…
聞くだけでもう…フゥー!
って感じです。
ちなみに、この息の多いサックスはたまらんぞ…って調べたら、Aaron Heickというサックスプレーヤーで、「NYのジャズシーンでひっぱりだこ」らしい。
外国人作家なんてこの曲に一人も入ってないのに、なんでこういう奏者がポーン!と入ってくるのか興味津々よわたし。(How'sとかはsession in NYとか書いてあるから分かるけれども)心地よい音にはちゃんと実績と理由があるね。
二番が終わると、突然曲調が変わり、ラップパートが始まります。
この曲の核心はこの部分だと思う。
メロもサビも幸せいっぱいにしておきながら、ラップパートでは男の本心を吐露している。
一つの視点で終わらせないこのメリハリが、櫻井翔的。(誰の発案なのかな)
最初からの甘々な雰囲気は、帝王感みなぎるしょさん好きの私としては、最初は多少の違和感もあったけど、歌詞に目を通してみると、やっぱり櫻井翔だ、ってなる。
「彼女に出会うまで」も本当は全部知りたいこと、
笑顔が曇り涙するのを実は気にしていること、
彼女との「次」が始まろうとしているのに、自分の不安が募っていること、
彼女を傷つけないようにと、適切な言葉が見つからず聞けずにいること…
本当は不安だらけ。愛って単純じゃないね。
愛し合っているとはいえ、所詮は他人であり、分からないこともたくさんある。優しさ愛情に満ちているからこそ、本当はこういう瞬間もたくさんあるというリアリティを幸せに満ちた希望溢れる旋律の隙間に急に滑り込ませてくるセンスが、誰が考えたか知らないけど、私は凄いと思う。
単に幸せな空間だけを表現するのではなく、
愛があるからこその不安もあるという、
人間くさいところまでちゃんと描かれている。
その部分がしょさんのリリックだというところもまた…溜息出ちゃうね。
キー高めなサビに対して、ラップの音程をいつもより低めにしている。
低い声は、喉の深いところや胸で響かせるので、物事の深さを表現することができる。
だから、声の低さは「男性として心の奥で思っていること」の表現でもある。
表現の端々にちゃんと”意味”を感じさせるのが、サクラップのひとつの醍醐味かも。
「Beautiful World」コンのDVDもすごくおすすめ。
現場で見た時、おおおおおお!!!って思ったんですけど、Rap前にLPチックなドラムスが1小節入って、ガラッと変わることを予感させる様になってる完全ステージ仕様。
さらには、ラスサビ部分を「君には」と一息置いて、1音転調。この転調は痺れた…。
「君には」を二度重ねることで「本当に君には」っていう印象が強くなるし、音が上がることで浮力や高揚感も増す。いやもうまじで、DVD観て。
収録:アルバム「Beautiful World」
リリース日:2011/7/6
Rap詞:櫻井翔
作詞・作曲:100+
編曲:Hisashi Nawata
ソロパート:櫻井
サクラップ:あり
サトフェイク:なし