歌の力が、支えにならないとき

自分の感覚で　自分の考えで　物事を言える人が
誰かのやりきれない想いを　救うのだと思う




「歌の力が、支えにならないときがある」

NHKの『SONGS』という番組で、
DREAMS COME TRUEの美和ちゃんはそんなようなことを言っていました。

客席が「えっ」と言わんばかりの空気に。

だけども美和ちゃん、続ける。

「あたしもプロのミュージシャンだから、音楽の力を信じたいと思うよ。でも、その音楽でさえも何の役にも立たないって事を私は知ってる。」

「あの知らせ」は、美和ちゃんを相当苦しめたんだと悟った。




最近は、特に地震があってからは、
「音楽に人の心を動かす力がある」ということをいつのまにか信じきっていた。

だから、救われない気持ちがあっても気付かずに溜まる一方だった。

音楽だけが人を救えるわけじゃない。
ソングレビューを書いている人が言う言葉じゃないけど。
私もイチ人間だから。そう思えただけで、すっきりした。
それが分かっただけで、他の事ができるから。